硝子戸の中

フィクションダイアリー
さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
さよならパリス
1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念
質問ブログのご案内







いつもお世話になっております。

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さてこの度は
8/17よりリリースされました
村上の所属する
さよならパリス1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』
の全国発売を記念致しまして、
本ブログ『硝子戸の中』恒例のイベントでございます
質問ブログのご案内になります。
ご購入頂きました皆様、
誠にありがとうございます。
ご購入をご検討頂いておる皆様、
引き続き宜しくお願い致します。

普段、
村上は皆様からブログやTwitterでコメントを頂いても
基本的にそのコメントへお返しすることはございません。
それについては
「流れ作業になったら嫌だから。」
という村上の意思の元、
彼自身頂いたコメントを読みながら日々我慢して過ごしております。
村上は頂いたコメントや
頂いたお手紙を読まなかったことは一度もございません。
何よりも村上は今だに
頂いたプレゼントの包み紙に
一言でも言葉が添えてあった場合、
丁寧に剥がし、
他の頂いたお手紙と一緒に
大事に保存しているほど
皆様からのお気持ちを大切にしております。

そんな村上がコメントを返さない理由。
彼は『泣くな、新栄』でもお伝えした通り、
大学時代よりアダルトビデオに造詣が深く、
その気持ちが日に日に強くなり、
「実際に会ってみたい。」
とサイン会に頻繁に通っておりました。
その際に彼女たちとお会いし、
何度かお話した中で
全てではございませんでしたが、
「仕事としてこなされてる感」
を感じ取ったことがあったそうです。
サインを受け取り、
握手をして別れた後、
「みんなにそうなのか?
そういう人なのか?」と思っていると
自分の後ろの方とは異常に盛り上がっている。
その声を後ろに聞きながら、
列を離れていく
あのやるせなさを彼は今でも覚えていて、
「俺は全員同じ熱量で返せないなら誰にも返さない。」
とアダルトビデオショップを後にしながら、
「あの時、1人そう誓ったんだ。」
と全く聞いてもいないコメントを返さない経緯を
勝手に1人でべらべら話しておりました。
ちなみにその件に関して、
彼自身、
バンドを始め、
大変ありがたいことに
ライブ後にお客様より
声を掛けて頂く機会が増え、
いつもそのことを気にはしておりましたが、
限られた時間の都合上、
ままならないこともあり、
心の中で
「あー、あの人たちも別に仕事でこなしてたわけじゃなかったんだな。
短い時間で嫌われたくないから、
ああいうニュートラルなテンションだったんだな。」
と今では理解ができ、
日々反省しているそうです。

話は少し逸れましたが、
そんな日頃からご愛顧賜っております
皆様に
ささやかながらではございますが、
今回はさよならパリス『I LOVE YOU TILL I DIE』リリース記念と題しまして、
質問ブログを開催致します。
馴染みのない方に平たくご説明致しますと
『皆様から頂いたコメントに
村上がそのコメントよりも長いコメントをコメント欄で返信する』

というシンプルなイベントです。
皆様への返信が終わりましたら、
再度記事としてブログに上げさせて頂きます。 「コメント返してる暇があったら、
明日、照らすの新曲作れよ!
お前、何シャンだよ。
コメンシャン(コメントシャン)かよ!
ミュージシャンじゃねーのかよ!」
とお思いの方もお見えかもしれませんが、
そこはそっとしてあげて下さい。
新曲は書きたくなったら書くでしょう。
そういう人です、村上は。

ちなみにさよならパリスのリリース記念とは申しましても
さよならパリス以外のことでも
全く問題はございません。
過去にもそういったことは多々ございました。
最近まで連載しておりました
『泣くな、新栄』や
本ブログ『硝子戸の中』を読んだ感想でしたり、
明日、照らす、
さよなら三角、
本人に限らず
ばんさんや北野さん(さよならパリス)、
りょうじさん(弟兼スタッフ)のことでも
大いに結構です。
NGは特に設けておりません。
何よりも彼自身、
もしNGの場合は普段から培って参りました
空気を読めないフリで、
話を無理やり変えますのでご安心ください。
また数にもよりますが、
同じ熱量で皆様にお返しさせて頂く為、
時間が掛かり、
場合によっては
1ヶ月で返信しきれないこともございます。
その辺りもご容赦下さい。
ちなみに
質問やコメントの内容が他の方と重複してしまったり、
かぶってしまってもご心配はいりません。
こちらも村上自身、
普段からレンタルビデオショップで培って参りました
一度借りて、
また観たくなったアダルトビデオに対して
店員様より
「こちらの作品は一度借りられてますが、
問題なかったでしょうか?」
とレジで確認を受けた際、
好みがバレるのが恥ずかしいので、
「はい。この前、観ずに返したので。」
と聞かれてもないのに理由を答える
彼の特技を活かしたご対応をさせて頂きます。
なので周りを気にせず、
思いの丈をぶつけてあげて下さい。

ただ本人も先ほど、
「最近、
1人で書いてるだけだから飽きてきた。
話し相手が欲しい。
てかさよならパリス聴いたり、
このブログ読んでる人ってほんとにいるの?
いくらなんでもコメント少なすぎない?
え?返さないから?
じゃあ、
なんで桐谷美玲のブログはコメント7000件くらいあるの?
あの人、コメント返してないよね?
ほら。」
とネチネチと嫌味を言っておりました。
彼女と村上を比較するなんて、
彼は自分が月9に主演しているつもりでいるのでしょうか?
インスタグラムのフォローが1.4mいるつもりなんでしょうか?
そういえば村上は
誰にも言っていませんが、
ひっそりとインスタグラムをやっております。
ただ世界中の女優やアイドルの投稿を観る専用で、
彼自身は一度も投稿はしておりません。
そんな彼専用のインスタグラムを
夜な夜な観る行為について、
村上は
「ネットパトロール」と呼んでおりました。
気持ち悪くて鳥肌が立ちます。
そんな毎日を送っておりますので、
沢山頂けると喜ぶのかなと思います。
ただし
限りがなくなって参りますので、
お一人様一回、
再度お返事を頂く分には大いに結構ですが、
二度目の返信はご辞退させて頂きます。
尚、
期限に関しましては、
今月31日24時とさせて頂きます。

とりあえず
下のコメント欄に何か書いてみて下さい。


皆様のご参加をお待ちしております。



暑い日が続きますが、
体調を崩されませんよう
どうぞご自愛ください。



かしこ














写真・『I LOVE YOU TILL I DIE』内アートワークでボツになった
初めて参加したサイン会でイキリ倒す
大学1年生当時の村上。









リリース情報





タイトル:I LOVE YOU TILL I DIE
2016年8月17日発売
1800円(+税)
HFR-007

MV「STAY/GOLD」

◼︎4:3ワイド (VHS)Ver
https://youtu.be/TMvwLQyAHQY

◼︎16:9 Ver
https://youtu.be/mFyIbypberg

全曲トレイラー
http://youtu.be/g3CT6ueavbE



さよならパリス
『I LOVE YOU TILL I DIE』レコ発TOUR

2016
9/11(日)岐阜 ants
9/24(土)名古屋パルコ タワーレコード(インストア)
9/25(日)新宿ディスクユニオン(インストア)
10/16(日)今池HUCK FINN
10/29(土)モルタルレコード2階
10/30(日)新宿ACB HALL
11/6(日)徳島CROWBER
11/13(日)十三ファンダンゴ
11/23(水祝)京都nano
2017
1/9(月祝)今池HUCK FINN(ファイナル)





さよならパリスHP
http://www.sayonaraparis.com/







| 質問ブログ | 19:00 | comments(29) | trackbacks(0) |
アウトサイド『泣くな、新栄』














「『泣くな、新栄』に
いつ僕が出てくるのか、
楽しみにしてたんですよね。
ほら、僕、
トップウェーブ大須店よく行ってましたから。」

「まあ、
確かに小松くん(オーバーテイク)はよく来てたな。
「話の中に知人を出さない」
ってのは、
コラムとかもそうだけど、
ちゃんと文章を書く時は、
できるだけ友達の名前を出したくないなって思ってて。
だって
知ってる人の名前が出てきたら出てきただけで笑えたり、
読んでる人が知ってる人だったら、
ぐっと話に入りやすくなるじゃん。
それってちゃんとした文章としては、
ちょっと卑怯って言うか、
すごいつまんない行為だと思うんだよ。
その人を知ってるか、
知らないかだけで読んでる人に差ができるのって。
サブカル的な部分は別として、
そういう感じにはしたくなかったから、
知り合いは出さなかった。
つかいいだろ、
バカみたいに日記に出てくるんだからさ!」

「じゃあ僕じゃなくて、
なんでcinema staffは出てきたんですか?」

「はははは、うるせーよ!
つかしっかり読み込んでんな。
シネマは友達とかそういうのじゃなくて、
時期的な哀れな現実みたいなこと。
こっちは店潰れたのに、
後輩はサマソニ出てたみたいな。
こんなこと、言わすなよ。」

「ははは、
ほんと楽しみにしてたのに。
だって『泣くな』に書いてた通り、
僕はともやさんに呼び出されて、
サイン会にサクラで参加したことあるし、
ある時なんていきなり
ともやさんから電話が掛かってきて、
なんだろうって思ってたら、
「おい、
営業で小松くんの好きな〇〇さん来るぞ!
今日の何時に店来るから。」って。」

「ははは、よく覚えてたな、そんなこと。」

「えー、ははは、ヤバ!」

「いとうくん(the キャンプ)、
これまじ、まじだよ。
それで
「分かりました!すぐ行きます!」
って言ったら、
ともやさんから
「ただバレたら怒られるから、
店に来ても俺と目を合わすなよ。
偶然のフリしろよ。」
って電話切られて。
え?行ってどうしたらいいの?って。
とりあえず
家からお店まで高速全部使って飛ばして。」

「ははははは。」

「来てみたものの、
お店の中入ったらほんとに女優さんいたけど、
ともやさんは目があったのに
まじでレジで知らんぷりしてて。
仕方ないから
「僕、オーバーテイクってバンドやってる小松です!
良かったら聴いて下さい!」
って女優さんに
自分でオーバーテイクのCDいきなり渡したんだよ。」

「ははは、そうなんだよ!
小松くんはさ、
はりきって自分のCD渡すタイプなんだよ!
「ちょっとだけでも会えたら、
喜んでくれるかな?」
って思って電話したけど、
小松くんにはそれじゃ足りなかった。
想定外だったよ。
これで俺が考えてた
「たまたま来て鉢合わせになりました」プランが総崩れ。」

「ははははー!」

「でね、
俺がレジで
「うわ、まじか!
小松、CD渡したぞ!」
と思って見てたら、
横にいたBOSSが
明らかに「ん?」ってなってんの。
BOSSも俺がバンドやってるの知ってたから。
肘で小突かれて、
「村上、あいつは知り合いか?」
って聞かれて。
だって普通の平日の昼間に
店には俺とBOSSと女優さんとマネージャーさんしかいないのに、
唯一の客とレジに
2人もバンドマンがいるとか、
偶然にしてはおかしいじゃん。
しかもCDまで持ってるし。
「名古屋のバンド人口密度どうなってんの?」
って思うだろ。」

「ははは、
小松さん、さすがですね。
で結局、
ともやさんはBOSSに何て答えたんですか?」

「「さあ?見たこともないですけど。」」

「ははははー!」

「てかともやさん、
あれがBOSSさんだったんですね。
でもあの後、
写真撮ってくれましたよね、あの人。」

「そうだよ、あれがBOSS。
「せっかくファンなんだから。」
って、
別に小松くんが
DVD買ってくれた訳じゃないのに、
ただ記念に店のポラで写真撮ってあげようって。
あの写真、
小松くんも嬉しかったのか、
半年くらい
オーバーテイクの物販に飾ってたもんね。」

「へー。いい話。」

「BOSSはそういう人だったよ。
終始、俺は知らんぷりだったけど。
女優さんにも俺は
「オーバーテイク?
知らないなあ。
ほんと名古屋ってバンド多いんですよー。」
とか聞かれてもないのに言ってたからな。
でもあのオーバーテイクのCD、
確か俺、
CDの中にコメント書いてたから、
もらった女優さんも
中開いて見た時、
「村上?明日、照らす?
さっきの店員じゃね?
なに、この偶然?
名古屋のバンド人口密度どうなってんの?
いや、ちょっと待って。
村上はこの人のこと、
「知らない。」って言ってたよね?
…怖!何これ、怖い話!?」
ってなったと思うよ。
俺もあの人にバンドやってる話してたし、
もらった名刺に
お店からお礼のメールした時、
さりげなく
明日、照らすのマイスペースのリンク付けといたから。」

「ははは、やばいっすね!その話。」

「まあ、
めちゃくちゃやってたからな、あの時。
ほんと公私混同の極みだよ。」

「そういえばともやさん、
僕『泣くな』で言いたい事あって。
全部読んだんですよ。
あれほんとに毎日更新楽しみにしてましたから。」

「読んでたんだ。
つかおい、いとう、
それを書いてる時にツイッターとかに書けよ!」

「いや、僕の楽しみなだけなんで。
1人の青年が大人になっていく過程で、
ストーリーも面白いし、
出てくるキャラクターも
原店長とかBOSSとか個性的で、
舞台もアダルトビデオショップって
めちゃくちゃいい設定だと思いましたけど…。」

「けど?
なんか怖いな。
こういう時、
君は本気でめちゃくちゃ言ってくるからな。」

「いつも毎回読んでて泣きそうになるんですよ。
「うわ、やばいな。
これ以上やられたら泣くな。」
って、
でもいつもそこで終わるんですよね。」

「そこで終わる?」

「そこでその話があっさり終わるんですよ。
例えば原店長とか
あんなけ盛り上がって、
ここで劇的な別れがあるのかと思ったら、
あっさりいなくなって。
「あれ?」みたいな。
「ああ、また結局いい話で終わったな。」
って。」

「いとうくん、それ分かる。
僕も読んでてちょっとあった。」

「はははは、悪かったな。
ただのいい話で。
でもそれはさ、
あれが作り物の話じゃなくて、
ただ事実を書いてたからじゃないのか?」

「事実?」

「ほら、
現実って結局そんなもんだろ?
いきなり人がいなくなったり、
いきなり事件が起こっても
ドラマみたいな分かりやすいエンディングはなくて、
そのまま忘れてたり、
知らない間に解決してたりして、
思いの外、
劇的にはならないじゃん。
原店長も高速の渋滞みたいなもんで、
いきなり渋滞にハマって、
「この先に事故でもあるのか?」
って思ってたら、
突然何事もなかったみたいに
渋滞が解消される感じ。
「なんだったんだよ、今の!
せめて故障車ぐらいあれよ。」って。」

「あー、そうかもしれないですね。」

「俺も書きながら、
「これが小説なんだったら、
最後に原店長をもう一回出したいな。」
って思ってたよ。
最後の方に
「村上、あの時は悪かった。」
とか
「村上、お前は成長したな。」
とかそんなこと言って、
またどっか行っちゃうみたいなさ。
そしたら俺も救われるじゃん。
原店長も結局いい人って印象で終われるし。」

「そうですね。」

「でも
実際に原店長とはあれから2度と会わなかったんだよ。
BOSSともあれで話したのは最後だし、
そんなもんだったんだよ。
だからなんじゃないか、
結局ただのいい話ってのは。
ほぼ事実だからね、『泣くな、新栄』は。」

「ほぼ?
事実じゃない部分もあるんですか?」

「事実じゃないっていうか、
あとは書けない話。
書いたら本当に誰かに迷惑が掛かりそうな話とか、
シャレで書いても多分シャレにはならない話とか、
そういうのはやっぱり書けなかった。
別にレジのお金抜いてたとか
そういう悪いことしてたわけじゃないけど、
自粛した部分はあるよ。」

「なるほど。
まあなんで結局、
読んだ感想としては、
「これは誰かと対談でも良かったんじゃないかな。」
って思いました。
多分あれは誰かが聞き手としていた方が話として、
まとまったと思います。」

「はははは!
なんだよ、それ!
感想、薄!
毎日コツコツ書いて、
結局それかよー。
まあいいよ、それで。
書いたことに意味があったからな、
『泣くな、新栄』は。
なんか一回本気で長い文章書きたかったって、
そんなけだもんな、あれ。」






知らないうちに2人が『泣くな、新栄』を『泣くな』と呼んでいて、
「…『幽☆遊☆白書』が『幽白』になったみたい!」
とふいにちょっと嬉しかった自分が
恥ずかしかった夜でした。
『泣くな、新栄』と違って、
『質問ブログ』は
割とプロレスだと思ってて、
はっきり言って
ハッタリ、
フィクションありの八百長世界なんで
あんまり何を言われても
何を言っても気にせずにいてくれら、
僕も嬉しいです。


挨拶まわりでお世話になりました皆様、
ありがとうございました。
さよならパリスは地元あってのバンドです。
引き続きよろしくお願い致します。










リリース情報





タイトル:I LOVE YOU TILL I DIE
2016年8月17日発売
1800円(+税)
HFR-007

MV「STAY/GOLD」

◼︎4:3ワイド (VHS)Ver
https://youtu.be/TMvwLQyAHQY

◼︎16:9 Ver
https://youtu.be/mFyIbypberg

全曲トレイラー
http://youtu.be/g3CT6ueavbE



さよならパリス
『I LOVE YOU TILL I DIE』レコ発TOUR

2016
9/11(日)岐阜 ants
9/24(土)名古屋パルコ タワーレコード(インストア)
9/25(日)新宿ディスクユニオン(インストア)
10/16(日)今池HUCK FINN
10/29(土)モルタルレコード2階
10/30(日)新宿ACB HALL
11/6(日)徳島CROWBER
11/13(日)十三ファンダンゴ
11/23(水祝)京都nano
2017
1/9(月祝)今池HUCK FINN(ファイナル)





さよならパリスHP
http://www.sayonaraparis.com/






写真・『泣くな、新栄』オフ会での1枚。
向かって左・いとうくん、右・小松くん。

| 泣くな、新栄 | 18:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
【インサイドさよならパリス】3.レコーディングとか、結局何が言いたいのかとか
【インサイドさよならパリス】
3.レコーディングとか、結局何が言いたいのかとか














一通り音楽の話はしたんで、
レコーディングとか
CDジャケットの撮影とかMVとかそんな話をしましょうか。

まずはレコーディング。
『I LOVE YOU TILL I DIE』のレコーディングを始めたのは、
もう1年以上前の2015年の4月で、
HUCK FINN RECORDSから出すことが決まってたけど、
ただいつ出すかは決めてなかった。
とりあえず
レコーディングもせっかくだから
HUCK FINNでやろうって話で、
「じゃあ、
まあ出来たら出すってことで。」
ってライブ営業のない空き日に
HUCK FINNでレコーディングを始めたんですよ。
実際、
その前の年の2014年にはすでに
HUCK FINN RECORDSから
アルバム出すのは決まってたから
プリプロはしてて、
それも半年くらいやったのかな。
あの時は全部1発録りで、
とりあえず
曲を選びたくてのプリプロ。
あの時点で14.5曲あったから
まずどんなアルバムになりそうなのか、
曲を並べてみたかったんですよ。
またレコーディングは改めてし直したけど、
並べた結果、
今回のアルバムで
あの時のプリプロでやった曲で入ってるのもあるし、
入れなかった曲もある。
多分半分くらいは一先ず捨てた。
曲の良し悪しというよりかは、
割と曲の内容で選んだかな。
歌詞だったり、
曲調だったり、
似てるやつは割と省こうと思って、
あとユーモアが少ないっていうか
シリアスな曲もたいぶ省いていった。
僕が作るシリアスな曲って長いから。
とりあえず
アルバムが作ることが決まってから
僕とパリさんで
「1曲3分以内」ってルールを設けて。
超えちゃったやつもあるけど、
そんなガチガチっていうよりかは
やれたらみたいな。
そう思うと目標に近かったのかな。
なんでわざわざルールを作ろうと思ったかっていうと
プリプロを聴き直した時に
「なるべく沢山曲を入れたいけど、
曲が似てたり、
曲が長いとキツイな。」
って思ったから。
曲数が沢山あったら、
単純に長いと聴いてられないと思ったし、
似たような曲も
シリアスな曲も多分今回はいらない。
割とパッパッと場面展開してかないとキツイって。
そうなると相場で1曲3分程度になってくる。
だから普段だったら、
2番の歌詞も書きそうな曲も2番無くしたり、
わざわざイントロ捨てたり、
3分に向けたことをやり始めましたね。
あれは今までやったことのない作業だった。
明日、照らすの時は
「いつも曲を長くするためには。」
って感じだったから。
ただやってみて思ったけど、
意外とイントロも2番もなくても何とかなるんだなって。
てかやっぱり2ピースの良さって、
僕とパリさんが
同じ呼吸で同じタイミングで始めれて、
同じタイミングで終われたら曲になるんですよ。
ベースいないし、
ギターも僕だけだからアンサンブルとか
気にしなくてもいいし。
最悪チューニングがおかしくても
なんとかなりますからね。
だから
プリプロが終わった後、
ライブも並行しながら
2人で曲作りを始めて、
その時、
パリさんと
「2人だけでパンクオーラマを作ろう。」
ってよく話してた。
今の人だとあんまり馴染みがないかもしれないけど、
パンクオーラマはエピタフから出てた
低価格の15から20曲くらい入った
コンピレーションアルバムのことで、
安いけど好きなバンドばっかりだったから、
僕もパリさんも好きで聴いてて。
さよならパリスのアルバムは
マイブラ風な曲もインストもあるから、
パンクオーラマっぽくはないけど、
イメージとしては
多分あんなアルバムを作ろうと思ってるんだろうなって。
なんで曲が沢山入ったパンクオーラマみたいなアルバムが作りたかったのかは、
正直よく分からないけど、
せっかくやるなら
それくらいの方が面白いかなって思ったかな。
そんなレベルでしたよ。
あと初めて言うけど、
明日、照らすで友達のバンド比較されたり、
比べられたりするのが
すごい嫌だったから、
「俺はあいつじゃないし、
あいつも俺じゃない。」
っていつも思ってて。
だからさよならパリスは
そういう次元じゃない
どこにも所属しないバンドをやろうとは思ってた。
それが大きかったのかな。

それで
プリプロが終わってまたスタジオで曲作りして、
結果、20曲。
作った曲は僕が大体2/3で、
パリさんが1/3くらい。
あの時に
『QUEEN OF ROCK'N'ROLL』
とか
『INSIDE DEEPTHROT』
とか作りましたね。
曲の振り幅が欲しくて。
あと『SAY NOS』も。
アルバムの締めくくりっぽい曲。
「色々、
「大人になりたくねー!」って言ってきたけど、
お前不平不満だけじゃダメだぞ。」
っていう
いきなり全否定にかかるみたいな。
あの曲は単純に
ああいうメロディーでリズムをとるみたいな曲か好きだったんで、
入れたかったのはある。
てか
意味分からないですよね?
「大人なんかなりたくねー!」
から
「お前、ちょっと大人になれよ。」
みたいな。
ははは、
「えっ?情緒不安定なの?」
って。
ただレコーディングの時に
黒崎さんに言われたけど、
「今回のアルバムのテーマは
「大人なんかならないで。」です。」
って僕が言った時に
「多分、
それを大人が言うからこそ本当の意味があるよね。」
って言われて確かにそうだなって。
てか俺ってやっぱり
もう大人なんだなって改めて思いましたけどね。
なんかあの一言が割と自分の中にあったから、
『SAY NOS』入れたかったのかな。
だってレコーディングの前に一回やって
もう次レコーディングでしたもんね。
普段ならそんなこと絶対しないもん。
ただ結果そうなっただけで、
そんなに深くは考えてなかったですけどね。
いつも
「…うわ、変な曲できたー!パリさんー!」
みたいなそんな感じでした。
ほら、
明日、照らすって基本スタジオ5時間くらい取るけど、
大体4時間くらいでみんな帰るから、
僕だけいつも1人で残って曲作りしてたんですよ。
すげー頑張ってる感じに聞こえるけど、
どうせ帰っても
スタジオの日はやることないし、
彼女もいないし、
このスタジオ代は
明日、照らすの経費でタダだから
やってこうみたいな。
貧乏性なんでしょうね、根っこが。
でも
明日、照らすの曲だけ作ってても
途中で飽きてくるから、
「ああー!!」
とか奇声をあげながら、
適当なフレーズで
ギャンギャン弾きたくなってきて、
そういう時に大体作りましたね。
だから勢いだけあれば、
この瞬間だけ
俺が解放されたらいいみたいな曲が多いんでしょうね。

今回のレコーディングも
エンジニアはHUCK FINNの店長でもあり、
HUCK FINN RECORDSのオーナーでもある黒崎さんで。
プリプロと前に出したシングル同様に
ドラムとギターとベースも一緒に録る1発録りか、
ドラムとギターとベースを別に録る別録りかとにかく迷ったんですけど、
とりあえず
後から処理が楽だっていう話で、
別録りになりました。
ただこの別録りになったことで
半世紀分くらいギターを弾きましたね。
今回のレコーディングでは
一応ライブの想定をして、
基本的にベースは使ってません。
一回、
明日、照らすの練習後に
ばんが僕にベースを預けていて、
「これは神からの贈り物か?」
と思って勝手に使ってみたけど、
出来上がりを聴いて、
バンドっぽ過ぎて、
「これやったら2ピースの意味ないな。」
と思ったからやめようと思ってた。
てかこれちょっと話が脱線するけど、
それで勝手に借りて、
ばんに言うの忘れてて、
そのままどっかのライブで
リハーサルの中に
ばんがベース弾いてたら、
途中で
「お前、これ勝手に使ってないよな?」
って聞いてきて、
何で分かったの?って思いながら、
「え?あれ?ん?使ったかも?」
って濁して言ったら、
「…お前、使ってるでしょ!?
チューニングも違うし、
弦が錆びて死んでるんだよ!!
なんで言わないんだよ!!」
ってステージの上で
他の対バンとかスタッフさんに聞こえるくらいに
めちゃくちゃ大声で怒られた。
分かるはずないと思ってたけど、
意外とあいつはあいつなりに
ベースを愛してたんだなって思いましたね。
結局すごい謝って許してくれたけど、
あの時、
「多分これはばんの体を借りた2ピースの神様の怒りだな。
そんな姑息なマネをするなら、
ベースを入れなさい、
2ピースを名乗るのをやめなさいって。」
と思った。
神様もあんなに怒らなくても
僕多分やめてましたけどね。

ドラム録りは4月の初日に
1日で終わったけど、
僕のパートは
ギター1、
ギター2、
曲によってはギター3、
ベース1
っていう同じ曲でも計4回弾かないといけなくて、
だから多分合計で80回くらい弾きましたね。
しかも
やりながら
「録ってみて考えよう。」
とか
「後から聴いて録り直そう。」
とか
初めて2ピースを別録りでしっかりレコーディングするから、
当てはめては捨てて、
当てはめては捨ててを繰り返して、
何度も録り直したし、
結果弾くの100回は越えたと思うなあ。

レコーディングは
僕のアンプは壊れるし、
レコーディングブースのパソコンも止まるし、
京都のばあちゃん亡くなって
それどころじゃないし、
細かいこと言ってたらきりないけど、
まじで大変だった。
もう終わらないんじゃないかってリアルに思った。
だって20曲あったから、
やってもやっても終わらないし、
レコーディングだけの日数で言ったら大したことないけど、
それでも
毎月3.4日くらいは黒崎さんと二人でHUCK FINNに集まって、
半年間くらいは
夜中までレコーディングしてましたね。
一番覚えてるのは
夏場に機材を持って行った時に
結構汗だくになって、
黒崎さんに会うと
開口一番、
「何?風呂入って拭かずに来たの?」
って言われて、
「そんな奴、います?
機材をアパートから下ろしてたら、
こうなったんですよ。」
ってそれくらいびしゃびしゃだったんですけど、
その次の日また機材を持って
HUCK FINNに行くと
中が凍えるくらい寒くて、
「太ってると体感おかしくなるのかな?」
って思って、
準備しながら、
「黒崎さん、冷房普段何度設定なんですか?」
って聞いたら、
「俺も寒いよ。
でもともやがまた汗だくだったら、
可哀想だったから。」
って言われて。
あれ聞いた時ですかね。
「俺、
このバンドをリリースすることで、
この人に恥かかせるようなことはしちゃいけない。」
って心の底から思ったのは。
ほんとに優しいんですよ、黒崎さんって。
僕、
そういうところも含めて黒崎さん大好きだから、
「そういう好きな人の下で、
CDが作れるって嬉しいな。
幸せだなって。」
ってレコーディングやってて、
いつも思ってましたね。
ただ思ったけど、
「めんどくせー!
もうギター弾きたくねー!」
ってレコーディング中、
僕50回は言ってたな。
それとこれは別だから。
レコーディングはそんな感じでしたね。
パリさんは何回か来たけど、
割とぱっとやってぱっと終わるみたいな人だから、
しかもちゃんとクオリティもしっかりしてるし、
やっぱりこの人はすごいなって思った。
この時思ったのは、
一線でやれる人間はテクニックと同じくらい
ジャッジも大切なんだってこと。
もちろんここって時は粘りに粘るけど、
大体は自分が今このレベルなんだから、
これくらいできたらいいって、
これ以上はやっても変わらないって、
自分でちゃんと判断できることも
一線でやる必須の条件なんだって分かりましたね。
レコーディングってやればやるほどよくなるものではないんですよ。
歌なんてほんと
「じゃあとりあえず仮で!」
って適当に歌ったやつが
そのあとに精魂込めて歌ったやつより
意外と一番良かったりするし。
明日、照らすの時からそれは分かってたけど、
改めてあの人見てたらそう思ったな。

レコーディングした後、
CDにするためにミックスって作業があって、
これは単純に
楽器のバランスを調整するってことなんですけど、
結構重要な作業で、
しかも2ピースだから何が正解か分からないんですよ。
最初は
「ここまで約半年。
ここまでやったなら
黒崎さんと2人で最後までやろう。」
と思って、
2人だけでミックスを始めて、
とにかく僕が買い集めた2ピースバンドのCDを聴きまくって、
あーでもない、
こーでもないと言いながら、
これも月に2.3回集まって、
3ヶ月くらい掛けてやりました。
でようやくできて、
ただ正直、
一通り聴いてみても自分でもいいような気もするし、
あんまり良くない気もしていて、
「これでいいのかな。
なんか自己満足で終わってないか?」
っていう部分があって、
「客観的に聴いてもらおう。」
って、
明日、照らすの遠征の時に
メンバーに聴いてもらったんですよ。
「どう思う?」って。
ライブ終わっての帰り道だったから、
結構みんな疲れてたし、
あんまり大きい音とかで
音楽を聴きたい気分じゃないのに、
ばんが
「ちゃんと聴くから音量あげてもらえない?」
ってわざわざ言ってくれて、
ほんとに大きな音で聴いたんですよ。
聴き終わって、
みんな黙ってたらばんが話し出して。
「曲もいいと思うし、
ちゃんとバリエーションもあって、
面白いと思う。
ほんとによく頑張ったなって思った。
ただミックスは多分やり直した方がいい。」
って言われて、
そこからあいつから指摘されたことがその通りで
自分でも分かってたけど、
「できないから仕方ない。」
って諦めて思ってた部分でもあって、
それ聞いてから
「でもさ、いやさ、俺も俺なりにさ。」
って言い訳がましいことを
僕はだらだら言ってたんですよ。
そしたら
りょうじ(弟兼スタッフ)が
「兄貴が言いたいことも分かるよ。
ここまでやるのは大変だったよね。
それは聴いてて分かる。
だけどさ、
兄貴の名前で出すんだよね?
そうやってここまで時間かけたのに
諦めて妥協していいの?
兄貴の名前を使う以上は責任があるんじゃないの?
その名前があるから買う人もきっといるんだよ。」
って。
あの一言は目が覚めました。
「…
ただ俺は今に甘んじて妥協しただけだ。
いい作品を世に出したい。
だったら
自分でやりきったとか、
他人がやったとか、
聴く人に全然関係ない。」
って。
次の日、
黒崎さんに会いに行って、
「すいません、
一回やり直しさせて下さい。
僕分かりました。
僕らじゃここまでしかできません。
山口さん(スプラッシュ/明日、照らす『あなた』エンジニア)に
やってもらいましょう。」
って。
黒崎さんもすごく嫌だったと思う。
勝手に言いだして、
勝手にやめたから。
ほんとはリリース、
当初5月に決まってたし、
この時点で色々動き出してたけど、
全部バラしてもらった。
2016年2月くらいの話かな。
それで山口さんに連絡取って、
ミックスやり直してもらったのが
このアルバムです。
山口さんにやってもらって、
絶対的に正解だったな。
全然僕らがやったやつと違った。
ちゃんとフラットな目線で、
いい曲になるように公平に命を吹き込んでくれた。
何よりあの遠征の帰り道、
僕と黒崎さんが死ぬほど苦労して作ったの知ってたけど、
ちゃんと公平な立場で言いにくかったことをばんもりょうじも言ってくれて、
ほんとに良かったって思いますよね。
2人には絶対に直接は言いませんけどね。


てか
あんまり長くなり過ぎたから、
他の話、
ちょっと端折っていいですか?
だってこのままいくと
ライブで話すことがなくなる気がするもん。
CDジャケットについてとか、
ブックレットについてとか、
MVとか、
ツアー終わったあたりで
覚えてたらまたやりません?
なんか話してて、
あんまり言い過ぎると
「大変だったんだな。」
って印象だけになったら嫌だし、
ただ楽しんで欲しいから、
こんなけ頑張ろうって思ったんだし。
映画の特典のオーディオコメンタリー的な感じで話したつもりだったけど、
やっぱり思い入れがありすぎて、
止まんなかったからここで無理やり止める。

ただね、
ここで僕が言いたかったのは、
楽しむ上での補足みたいなことで、
さよならパリスは
本気で不真面目なことをやろうと思ってたから、
絶対真面目にやらなきゃいけなかったってことなんですよ。
矛盾して聞こえるかもしれないけど、
不真面目さをちゃんと出すために
その不真面目な濃度が落ちないように
やることに対しては手を抜かなかった。
イメージと違ったり、
出来上がりが納得いかなかったら、
必ずやり直した。
今までだったら言わないようなことも
今回は極力言ってきたから、
やっぱり変な空気になったりもしたし、
このままいくと喧嘩になるかもな
と思ったことも何度かあった。
だけど
最後は僕とパリさんで決めてきた。
お互いの物差しで最後まで測って、
ジャッジを出した。
それは自分に自信があったとか、
自分を信じていたわけではなくて、
どっちかというと
今まで自分が観たり、
聴いたり、
読んだりして
影響を受けてきた人を信じていたんですよ。
竹原ピストルさんもそうだし、
森下くるみさんもそう。
「あの人ならどうする?」
「あのバンドだったらどうしてた?」
って。
レコーディングも迷ったり、
「もうどうしたらいいか分かんないから、
辞めたいな。」
って思ったら、
途中まで出来たさよならパリスのCD流して、
すぐにJAPANDROIDSのCD流して、
頭をスピーカーに突っ込んで、
「JAPANDROIDSならどうしてた?
なあ、どうしてたんだよ!」
って1人でぶつぶつ言いながら、
浴びるように夜な夜な聴いてましたもん。
『スターウォーズ』のジョージ・ルーカスも
作品作りで悩んだら、
黒澤明の『七人の侍』見直してた
ってインタビューで読んだことあったし、
その1/100万くらいのスケールだったけど、
同じ気持ちだった。
だから
全部その目線で見てたから、
「僕に影響を与えてくれた人たちが間違ってるわけない!」
ってそうやって信じてて、
だから
そこだけは絶対にブレたらいけないと思って、
わがままを分かっていながら
ミックスもやり直したり、
アートワークも
何回もやり直してもらったり、
MVも撮り直してもらったりして、
そこを貫き通しましたね。

糸井重里さんが言っていた言葉で、
「面白いことは黒字じゃないといけない。
赤字で面白いのは当たり前だ。
これが面白いことなんだって証明するには、
ちゃんと黒字にしないと意味がない。」
っていうのがあって、
僕も全く同意見なんですよ。
だから大切なのはここから。

もちろん
「こんなん身内ノリじゃん。」
とか思ったならそれでいいし、
もちろん聴く人が判断してくれたらいいけど、
一回CDは手にとって聴いて欲しいし、
ブックレットも見てほしい。
MVも見て欲しいし、
ライブにも遊びに来て欲しいよ。
多分、笑えると思うから。

「は?
あいつ、これだけ語っといてこれかよ!?
そもそも何がしたいのか意味もよく分からんねーよ!」
ってね。


それについてはまた今度。




(未完)














リリース情報
タイトル:I LOVE YOU TILL I DIE
2016年8月17日発売
1800円(+税)
HFR-007

MV「STAY/GOLD」

◼︎4:3ワイド (VHS)Ver
https://youtu.be/TMvwLQyAHQY

◼︎16:9 Ver
https://youtu.be/mFyIbypberg

全曲トレイラー
http://youtu.be/g3CT6ueavbE



さよならパリス
『I LOVE YOU TILL I DIE』レコ発TOUR

2016
9/11(日)岐阜 ants
9/24(土)名古屋パルコ タワーレコード(インストア)
9/25(日)新宿ディスクユニオン(インストア)
10/16(日)今池HUCK FINN
10/29(土)モルタルレコード2階
10/30(日)新宿ACB HALL
11/6(日)徳島CROWBER
11/13(日)十三ファンダンゴ
11/23(水祝)京都nano
2017
1/9(月祝)今池HUCK FINN(ファイナル)





さよならパリスHP
http://www.sayonaraparis.com/






写真・さよならパリス現在。



| - | 20:35 | comments(1) | trackbacks(0) |
【インサイドさよならパリス】2.音楽性とか「別にこういうことがやりたい訳じゃない」こととか、あと歌詞とか
【インサイドさよならパリス】
2.音楽性とか「別にこういうことがやりたい訳じゃない」こととか、あと歌詞とか













それで2ピースの法則ですけど、
一言でいうとリバイバルです。
リバイバルって要は過去の音楽を
今のバンドが再開発するみたいなことなんですけど、
ホワイトストライプスしかり、
ROYAL BLOODしかり、
NO AGEしかり、
DEAP VALLYしかり、
誤解を恐れずに言うと
やってることは
多分そんなに新しいことじゃないんですよ。
昔あったものをリバイバルして、
現代風に落とし込むみたいな。
何かのリバイバルのジャンルをバンドに足してる気がしたんですね。
ホワイトストライプスなら60年代のロックだし、
ROYAL BLOODならグランジだし、
NO AGEはマイブラにラモーンズを掛け合わせるみたいな
まさかの離れ業をやり遂げるんですけど、
どの道、
2ピースなんで絶対にただの焼き直しにならない。
むしろそこからが勝負だと思う。
だってフレーズは必ずギターならギターで、
ベースならベースで、
その一つの楽器で完結させないといけないから、
絶対にリバイバルさせても
2人しかいない分で新しい独特の音楽になる。
2ピースで打ち込みとか使ったり、
ルーパーとか使うバンドもいますけど、
どっちかというと
最初からやるのは邪道だと思った。
DEATH FROM ABOVE 1975とか
大好きですけどね。
あくまでも今僕がやるならの話。
ただ元々3ピースをやっていたので、
多少その感覚はあったんですよね。
勘違いかもしれないけど。
ギターを一本で完結させるって考え方の。

じゃあ何のリバイバルがいいのかなって思った時、
これしか思い浮かばなかった。
パンク、ハードコアパンク。
僕が好きだったのが
90年代後半から2000年代だから、
リバイバルさせるまでもない感じもするんですけど、
そもそもこれしか聴いてこなかったから、
自分でやりたいなって思えたのが
これしかなかったですよね。
ただ僕が聴いてたパンクって
GREEN DAYやBLINK182を筆頭に
基本パワーコードが多かったから、
2ピースだと
ちょっと寂しい感じもするんですよ。
色々聴いてみたけど、
2ピースでパワーコードメインのバンドは
ほぼいなかった気がする。
ざっくり言うと
ギターのコードには
パワーコードとローコードっていうのが二種類あって、
ローコードは6から1弦を使って弾くのに対して、
パワーコードは6から4弦だけを押さえて弾くみたいなコードです。
単純に少ないんですよ、弦の数が。
だからちょっとベースがないと
音圧が薄くなるんですよね。
今は織り交ぜつつ考えてます。
「2ピースにパワーコードがいないのは、
パワーコードじゃダメなんだろうな。」
っていう僕と
「2ピースにパワーコードがいないなら、
パワーコードでやってやるよ!」
っていう僕のせめぎ合い。

あと2ピースをやる上で、
JAPANDROIDSに出会ったのは大きかった。
知らない?JAPANDROIDS。
たまたまSMASHのサイト見てたら、
『JAPANDROIDS 来日決定』
みたいな記事を見つけて、
最初はなんかのジャパンツアーかと思ったんですよ。
JAPANって入ってるから。
TASTE OF CHAOSとか
WARPED TOURみたいなやつなのかなって思って見たら、
バンドの名前でしかも2ピース。
とりあえずリンクにMV貼ってあったから聴いてみて、
まじで度肝を抜かれたっていうか、
MV観てる時の記憶がないくらい感動したっていうか、
「これだ!僕が探してたのはこれなんだ!」
って思ったんですよ。
気をてらいはしないけど、
ちゃんとギター1本で全てを完結させていて、
しかも弦を全て使って音圧もしっかりしてる。
ちゃんと間奏やイントロがあって、
それももれなくカッコいい。
何よりもメロディが素晴らしい。
シングアロングパートまである。
それまで割と2ピースってトラックのかっこよさがメインで、
メロディは二の次みたいなイメージがあったんですよ。
ここでトラックっていうのは
歌以外の部分っていうか、
オケっていうんですかね。
割とオケが奇抜で、
ギターフレーズとかリズムの面白さ推しみたいなイメージがあったんですけど、
JAPANDROIDSはただ単純にカッコ良かった。
それでそのままタワレコへCD買いに行って、
毎日聴き狂いましたね。
「トラックの奇抜さだけに頼らない曲を作りたい。」
っていうのは、
JAPANDROIDSを聴いて心に決めました。
今も好きな音楽は何かって言ったら、
やっぱり
メロディがいいかどうかが大事だと思うから。

なんか僕、
割と難しいことをやるよりも
誰でもできそうなことだけど、
誰もやらなかった工夫のあるフレーズが好きなんですよ。
すごい偉そうな言い方になってるかな?
それこそBLINK182なんて
高校生でもできそうなことをやってるんですけど、
ミュートのリズムパターンだったり、
オクターブの入れ方だったり、
ほんとにそれだけで、
だけどシンプルさの中にちゃんと頭を使ってる感じが伝わってくる。
『BLINK182』までは必ず3ピースで再現できる内容ですからね。
あのスタイルが今の僕の真ん中にある気がしますね。
人数が少ないから体が使えない分、
頭を使って工夫して個性を出そうとするみたいなことなんですかね。
それが2ピースとか3ピースとか
最小人数でやる最大の魅力だと思うんですよ。
ほんとチャットモンチーとか天才的だもんな。
まじで橋本さんはギターフレーズを作る天才だと思う。
初期三部作っていうのかな、
『告白』までに使われてるギターフレーズは
教科書としてみんな弾けるようになったら、
日本の音楽は世界最高峰になれるんじゃないですかね。
ただ僕には到底弾けないですけどね。
話しながら思ったけど、
多分、
工夫って愛情なのかもしれませんね。
工夫ができるって音楽が好きで、
色々聴いてるからこそなせる技じゃないですか。
昔、知り合いの先輩に
「村上は普段パンクとかハードコア聴いてるくせに、
明日、照らすみたいなことやってて、
やってることが嘘くさく聴こえる。」
って言われたことがあって、
あの時は
「は?バカじゃないの?」
って思ってたんですけど、
まあ今では仕方ないかって感じですね。
そういう奴もいるかって。
だって僕は別にギターロックだけ聴いてバンド始めた訳じゃないし、
そもそも
何聴いてて何やっても別にいい訳じゃないですか。
今回のアルバムでも
ハードコア風の曲で2曲は僕が作りました。
『NO NO NO』と『AFI』。
『AFI』は歌詞も書いた。
こういうことすると
「ほんとは村上ってこういうことがしたかったんだろうな。
明日、照らす、無理してるんだろうな。」
って思われるかもしれないけど、
そんなことは全然なくて。
こういう部分もあるだけの話であって、
別に明日、照らすを無理してる訳じゃない。
明日、照らすも
僕が明日、照らすをやりたくてやってるし、
もしかしたら
僕が普段さよならパリスをやっていたら、
今頃は明日、照らすみたいなバンドを始めてたかもしれない。
ほらだって皆さんもそうだと思うけど、
普通に
パンクとかハードコアも聴けば、
アイドルも聴くし、
ヒップホップもたまに聴くし、
気分によって聴く音楽なんか変わるでしょ?
それと一緒だと思うけどなあ。
違うのかな?
NEW FOUND GLORYが世界で愛されたのって、
メジャーでやってたけど、
曲を作ってるギターのチャドは、
元々シャイハールードにいて、
ハードコアをやっていて、
根っこにハードコアがあるから、
ちょっと他のポップパンクとは違うリズムの取り方ができたことで、
焼き直しじゃない新しい音楽になっていって。
なんか僕はそういう柔軟な人に憧れるけどな。
ただ明日、照らすには不必要な要素だからやらないだけで。
めちゃくちゃ偉そうな言い方になったら嫌だけど、
僕の中で明日、照らすは小説、
さよならパリスはエッセイって感じです。
小説はちゃんと起承転結してないと読めないけど、
エッセイなら1つのテーマとアイデアがあれば
何となく文章が書けると思うから。

文章の話になったから、
ついでに歌詞について話しますけど、
さっき言った通りで
さよならパリスについては
曲のアイデアがあって、
そこにとりあえず言葉を当てはめていくみたいな感じで、
割と適当までは言わないけど、
「まず語呂が良ければいい。」
みたいなところはすごいありましたね。
『メリールウ』とか自分で言うのもなんですけど、
「なかなかやったな、ともや。」
って感じですもん。
あれはAV女優のサイン会についての歌なんですけど、
歌詞の一行目の一番大切なツカミ部分が
「ツーショット撮影 何枚目特典?」
ですから。
知らんがな、ですよ。
「そんなの直接お店に問い合わせしろよ!」って、
自分で書いてて笑ったもんな。
ただここで明日、照らすと
さよならパリスの違いがあるとするなら、
例えばサビの
「今度会う約束を 渋谷店で10時はどう?」
っていうところを例に出すと
多分明日、照らすなら
「今度会う約束を 渋谷駅で10時はどう?」
にしたと思う。
多分、
ここでの場面設定が
お店か駅かの違いは結構大きくて、
ほら、
お店ならもうサイン会限定になっちゃうから、
聴く人がもし100人いたら1人くらいしか
その経験がないかもしれないけど、
駅なら
「デートの約束をしたい」
みたいなニュアンスにはなるから、
多分経験がある人がちょっとは増えると思う。
明日、照らすはやっぱり
最低限は共感度みたいなところの間口を広げようっていうのは
多少は意識しているんですよ。
僕の歌詞は趣味嗜好が偏りまくってるけど。
でも
さよならパリスはそういうのを一切気にしてない。
最悪、
僕とパリさんが分かってたらいい。
『STAY/GOLD』のシングアロングパートみたいなところがあって、
「スウィング・アンダーグランド!
アンチ・ソーシャル・サークル!」
っていうフレーズがあるんですけど、
これ、
パッと聴くと
「俺はアンダーグランドだから、
社会の輪には入らない。」
って感じがするけど、
ここで言いたかったのは、
「俺はアンダーグランドだから、
大学のサークルには入らない。」
ってことなんですよね。
僕、大学生時代、
大学のサークル羨ましくて、
入りたくてしょうがなかったけど、
どこ行っても割と爪弾きにされて、
どこにも居場所がなくて、
最終的に
「俺はサークルに入れないんじゃない。
俺はパンクスだから入らないんだ!」
って自分に言い聞かせるしかなかったから。
ただやり過ぎて歌詞を一部消した曲もある。
さっきも出てきたアルバムに入ってる曲で『AFI』ってのがあるんですけど、
あの曲は
「女遊びをするバンドマンにはなりたくないけど、
あの芸能人がライブに来てくれたら、
そんなこと言ってられるのか?」
って夜中の3時くらいに書いた歌詞で、
途中で実名出てるんですよ。
××××になってるとこ。
能年玲奈(さん)とトリンドル玲奈(さん)。
2人とも好きだし、
名前が英語みたいに聴こえる響きがあるから
この2人にしたんですけど、
「さすがにやり過ぎた。」
って歌詞カードでは割愛しました。
突拍子もないことを言って、
誰かを笑わせたいけど、
別に誰かを不快にさせたくてやってる訳じゃないから。

あと
こういうこと言うと
引かれるかもしれないけど、
自分がいいな、好きだなって思う曲ほど、
僕は歌詞はめちゃくちゃなことを書く傾向はあります。
ハッピーセットとか、
作り置きスープとか、
曲がいいかもって思わなかったら、
絶対にああはしなかった。
だって本当に曲が良かったら、
ちょっとくらい一般的から歌詞がずれても
別に気にならないと思うから。
大体、
明日、照らすでもそうだし、
さよならパリスでも
さよなら三角でもそうだけど、
アルバムに入ってなかったり、
ライブでやらなくなる曲は
歌詞が面白くないなって思ってる曲がほとんどで、
自分でやってて面白くないんですよ。
「だから?」みたいな。
「こんな歌詞の歌、
お前がやる意味あるの?」みたいな。
そういう曲はボツになる。
やっぱりそこは竹原ピストルさんが大きいですよね。
あの人、
この前ライブ観に行ったら、
「高円寺の駅で沢山ポケットティッシュもらった。
金はないけど沢山ポケットティッシュは持ってるよー。」
みたいなこと歌ってましたもん。
あれはシビれましたね。
僕なんかが言うのはおこがましいけど、
やっぱりあの人はすごいですよ。
前人未到の域。
歌詞を書く天才ですよね、ほんと。
あの人に憧れて、
あの人みたいになりたくて、
あの人に「新曲、いいじゃん。」
って言われたくて、
やっぱりそれが頭の中にはいつもあって。
多分、
僕が人に誇れる財産って、
20代の早いうちから
竹原ピストルさんと
森下くるみさんと出会って、
色んな話をしたり、
意見を聞かせてもらったことだって思ってて。
あの人たちを見てて、
「言葉を使って自分を表現するってなんなんだ?」
って沢山考えさせられたから。
そんな偉大な人たちが
「トミー、歌は感情の墓場だよ。
トミーは自分の歌をちゃんと歌えるんだから、
お互い沢山墓碑を集めようぜ。
楽しみにしてるよ。」
って、
「感情の起伏がない作品は所詮ただの文章だし、
ただの映像ですよ。
でも村上さんはちゃんとできてるから大丈夫。」
って、
僕に言ってくれたから今の僕がある。


言った本人はもう忘れてるかもしれない。
だけど僕は今でも
あの言葉は額縁に入れて、
たまに覗いては拝んでますね。





(続く)













リリース情報
タイトル:I LOVE YOU TILL I DIE
2016年8月17日発売
1800円(+税)
HFR-007

MV「STAY/GOLD」

◼︎4:3ワイド (VHS)Ver
https://youtu.be/TMvwLQyAHQY

◼︎16:9 Ver
https://youtu.be/mFyIbypberg

全曲トレイラー
http://youtu.be/g3CT6ueavbE



さよならパリス
『I LOVE YOU TILL I DIE』レコ発TOUR

2016
9/11(日)岐阜 ants
9/24(土)名古屋パルコ タワーレコード(インストア)
9/25(日)新宿ディスクユニオン(インストア)
10/16(日)今池HUCK FINN
10/29(土)モルタルレコード2階
10/30(日)新宿ACB HALL
11/6(日)徳島CROWBER
11/13(日)十三ファンダンゴ
11/23(水祝)京都nano
2017
1/9(月祝)今池HUCK FINN(ファイナル)





さよならパリスHP
http://www.sayonaraparis.com/






写真・中期さよならパリス。



| - | 20:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
【インサイドさよならパリス】 1.結成とか機材とか











さよならパリスがなんで2ピースなのか?
早速ですね。
やっぱりそこが気になりますか?
最近だと結構当たり前に見ますけど、
確かに昔って2ピースってあんまりいなかったですもんね。
何気に結成6年目とかですからね、
さよならパリス。
でも
なんか割と僕が明日、照らす始めた12.3年前くらいから
ちょこちょこ周りに2ピースがいたんですよ。
リトルキヨシトミニマム!gnk!とか
FARMERSとか、
名古屋ならレッサーホースとか。
今だに2ピースって言うと
「2ピース!?」
みたいな空気になるんですけど、
さっき出てきたみたいな
2人組でドラムとギターかベースみたいなバンドを割と見てたんで、
僕からすると結構普通だったんですよね。
哲学書として割と昔流行った
『ソフィーの世界』か
『モモ』か忘れたんですけど、
その中の一節に
「パパがいきなり空を飛んだらママはびっくりするけど、
パパがいきなり空を飛んでも子供は
「大人は飛べるんだ。」
くらいにしか思わない。」
って話があって、
ようは知らないから小さい頃から見てると
それが当たり前になる
非常識でも知らなければ常識になる
みたいなことが言いたかったと思うんですけど、
そんな感じなんですかね。
2ピースって最小限の社会って言えばいいのか、
最小限で最大を目指すかっこよさっていうのがあって。
今だに覚えてるのが、
7.8年前に
リトルキヨシトミニマム!gnk!と
明日、照らすで対バンした時に
確かUP SETだったと思うんですけど、
2人がライブ終わって、
打ち上げまで移動する時に
あの人たち2人とも免許持ってないから
確か夜行バスかなんかで来ていて、
ドラムのゲンキさんが背中にスネア背負って、
手にキックペダル持って、
ギターボーカルのキヨシさんは
ギターとユニクロのビニール袋にエフェクターとケーブル入れてて、
それだけで来てたんですよ。
横浜から。
スタッフもいない状態で
2人で
「今日はどこに泊まるかな。」
とか言いながら、
着の身着のままたまたま来ちゃいました
みたいな感じで、
その出で立ちが本当にカッコよくて、
「いつか2ピースやりたいな。」
ってあの時1番思いましたね。
もちろんライブも素晴らしかったけど、
いつ2ピースやりたいって思ったのかって言われたら、あの光景。
「別に着の身着のままは1人でもできるし、
3ピースでも一緒でしょ?」って?
違うんだよなー。
2ピースってコンビ感っていうか、
漫才師みたいな独特の空気感があるんですよ。
あの、
「最小限の社会で最大限社会に挑む」感
っていうのはコンビじゃないと見えない。
ただ今スタッフでりょうじ(弟兼スタッフ)毎回来てるし、
僕の機材なんてエフェクターボード2枚と
アンプ4台使うから、
絶対車移動じゃないと無理なんですけどね。
ははは。
でもそれはやってくうちに変わっていくもんだから。

明日、照らすの『それから』が出たくらいの時に
月一で弾き語りのイベントやってたんですよ。
多分25歳くらいだったと思う。
その年の6月のある日、
たまたま
kdハポンっていうライブハウスっていうか、
ライブスペースが借りられた時に
「ちょっと弾き語り飽きてきたな。」
って思ってて、
「ドラムあるし、
せっかくだから2ピースやってみようかな。」
って思って、
「じゃあ相方は誰に声かけようかな。」
と考えていた時に
ほぼ一択だったんですよね。
パリさん。
正直誘うまでそこまで絡みはなかったんですよ。
多分パリさんも誘われた時、
「は?なんで俺?」
って絶対思ったと思いますしね。
それくらい絡みがなかった。
どっちかというとパリさんの嫁と友達だったから、
パリさんも知り合ったみたいな感じなのかな。
年も学年でいうと2つ上だったしね。
だって
それまでほんとにライブハウスで会ったら、
「こんにちは。」
みたいなそんなレベルでした。
でもこんなこと言うとすごい大げさに思われるかも知れないけど、
ずっとパリさんのことは気になってて、
なんていうか
TWOFOURでもSUPER USA!でも見てて、
普通にあの人のファンだったんですよね。
あの風貌にあのドラム、
しゃべらしたら面白いし、
もう天才としか言いようがないですよ。
今だに曲作ってて、
僕たまに笑っちゃうんですよね。
凄すぎて。
想像を死ぬほど超えてくるもん。
「あの人といつかバンドやりたいな。」
って思って、
それでパリさんの嫁に連絡して、
パリさんを誘って、
「いいよ。」ってなって、
とりあえずスタジオに入りました。
バンド名は僕が弾き語りで名乗ってた
『さよなら三角』に
パリさんのあだ名だった『パリス』を足して、
『さよならパリス』。
これもほぼ一択だったな。
他に候補なかったし、
パリさんを誘う前から勝手に決めてたし。
この辺くらいからの話は他のインタビューでも
割と答えてきたから、
ここでは割愛していいですか?
ただ今思ったけど、
パリさんから
「なんで2ピース?」
って言われたこと一回もなかったな。
あの人もリスナーとして音楽が好きだから、
割と2ピースの存在意義が分かってたんだろうな。

他のインタビューと
違う視点からの話にしましょうか。
もうちょっと音楽的な話。
2ピースに憧れはあったけど、
そもそも2ピースってどうやるか分からなかったんですよね。
ギターがベースを兼ねてるみたいなのは分かってたけど、
アンプからベースの音も出てんのか、
ギターだけなのか、
アンプは何個使えばいいのか、
それすら最初はよく分からなかった。
まあルールなんてないんでしょうけど。
それでなんかのタイミングで、
SONSET STRIP(現 SONSET BLUE)に前いたPAさんに
「ベースとギターってどうやったら一緒に出せるんですか?」
って聞いたら、
「BOSSのチューナーでできるよ。」
って言われて、
「ほんとに!?」
って最初思ったんですけど、
実際やったら出来て、
しかもON/OFFができる。
スルーにギター、
バイパスにベースで、
これ、意外と使える機能だと思いますよ。
チューニングだけじゃない。
それで最初の3年くらいはやってましたね。
途中からトリプラーとか
なんか色々使ってみたんですけど、
結局今はチューナーに戻りました。
これが1番僕には合ってる。

それで迎えた初ライブの日。
本当に自分で言うのも恥ずかしいけど、
すごかった。
やってて、
なんか震えるくらい感動したっていうか、
「今俺生きてるな。」
って思ったくらい本当に感動したんですよ。
1週間くらいその余韻に浸れた。
多分、
パリさんも同じだったんじゃないかな。
そこで終わった後、
出ていたバンドに絶賛されて、
そのままその場でライブが3本決まって、
名古屋と神戸と岐阜。
最初はこのイベント一本だけで、
たまに思い出した時にやろうかな
くらいに思ってたけど、
「じゃあもうちょっと続けてみましょうか。」
って話になって。
ただこの次の名古屋と神戸は、
あんまりうまくいかなかったんですよね。
ハポンでやった時の興奮まではいかなかった。
「あれ?もっとよくなかったか?
なんか足りないな。」
みたいな。
そこからパリさんと話して、
「ハポンはフロアライブだった。」
と思って
ステージじゃなくてフロアでライブしたり、
「離れてると緊張するから、
ステージを狭く使った方がいい。」
ってドラムを前に出して横並びにしたり、
ちょっとずつ工夫をし始めるんですけど、
やっぱりあの興奮まではいかなかった。
「なんか足りないんだよな。
もしかしてライブハウスでやるには機材かな?」
って、
ちょっとずつ欲が出てきたんでしょうね。
そこからですね、
コツコツと機材を買い始めたのは。

だからまず最初にギターを買った。
最初、
明日、照らすで使ってたSGをそのまま使ってたんですけど、
「明日、照らすと一緒だと
なんか視覚的にも面白くないかもな。」
って思って、
とりあえずVSMYBLUESの昌吾さんにメロディメイカーを借りたんです。
ハイロウズのマーシーが使ってるみたいな
黒と黄色のやつ。
あれ、形カッコ良くないですか?
音とか全く分かりませんでしたけど、
「マーシーが使ってるんだから、
多分いいだろう。」
ってとりあえず借りて。
確か神戸で使ったんじゃないかな。
ライブ前に弦変えたから、
ライブでチューニングがボロボロだったの覚えてる。
あれ、ちょっと特殊だから弦張って馴染むまで時間かかるんすよね、多分。
何より意外と重い。
それでメロディメイカーじゃないなって思って、
リッケンバッカー欲しいなって。
これも形かっこいいから。
それに
リッケンバッカーって
確かくるりの曲名に出てくるから
なんとなくどんなギターかは知ってて、
「くるりが言うくらいだから音もいいだろう。」
って、
ほんとに音なんか少しも知りませんでしたけど。
そもそもギターを買う段階で
何がいいのか
昌吾さんにも聞いたら、
「ともや、
ギターは音は変えられるけど、
形は変えられないから、
お前が1番好きな形のギターを買ったほうがいいよ。」
って言われて、
ほんとそうだなと思って。
昌吾さんに聞いたら昌吾さんの嫁がリッケンバッカー持ってて、
次のライブはそれ借りたんですよ。
実際使ってみて、
なんか思ったより音がでかくて、
なんかジャキジャキした
ちょっと軽いバカみたいな音がしたんですよね。
もちろんいい意味で。
音がでかいのはギターに穴が空いてるからだと思うけど、
チューニングが安定しにくい感じが
多分バカみたいに聴こえたんでしょうね。
しかもめちゃくちゃ使いにくい。
「うわ、これだ。」
ってこれがいいなと思って、
なんとなく
そこでリッケンバッカーを買いました。
すぐハウリングが起きるし、
ローが出にくい感じもして、
この選択がのちのち苦労するんですけど、
段々愛着も湧いてきたし、
最悪ギターなんか音が出たらいいから、
別に苦にはなってないかな。

エフェクターも最初は明日、照らすで使ってるやつを
そのまま使ってたんですけど、
段々足りなくなってきて。
これ、何の自慢にもならないけど、
僕さよならパリス始めた時、
エフェクター一個しか持ってなかったんですよ。
チューブスクリーマー。
これだけ。
明日、照らすでは
「クリーンと歪みの2パターンあればいいや。」
って思ってたから、
他が必要になるとは思ってなかった。
でも2ピースをやればやるほど、
「確実に足りない。」ってなって、
買うのもったいないからばんからマーシャルのガバナー借りて、
今だに借りてるんですけど、
とりあえずそこから始めました。
そこから
30万くらい使ったんじゃないですかね。
あのエフェクターボード作るのに。
ここまでに本当に沢山のエフェクターを見てきました。
ただ音とかよく分からないから、
全部適当とまでは言わないけど、
多分これじゃない?みたいな。
またこれはあとから話すけど、
2ピースのバンドを聴き狂ってた時期に
「これ、何でこんな音するの?」
ってなったら、
調べて、
それを買っての繰り返し。
この時も試奏とかしないで、
「ジャック・ホワイトが使ってんだから、
POGっていいんだろう。」
とか
「yeah yeah yeahs好きだから、
同じやつほしいな。」
とかそんなレベルでしたけどね。
ずっとコスプレみたいなノリでしたよ、
割と。
ギターとベースのエフェクターボードを分けたのは最近です。
僕のボードを作ってくれた三井さん(LOST IN TIME)に
「村上、これ以上入らんよ。」
って言われて、
最初は
「ボード二個とかめんどくせーよ。」
と思ったから嫌だったけど、
ギターマガジンで
MIYAVIさんのエフェクターボードを見た時に
「ギターとベースで分けてる。
じゃあ俺も。」
って。
まだベース側はスカスカですけどね。
なんか話してて悲しくなるくらい内容ない気がしてきたな。
内容っていうより自分がない感じ。
でもしょうがないよ、
音なんか今まで特に気にしたことないから。
アンプもライブで
ギター3台にベース1台なのは、
なんかそれっぽいからやってるだけだし、
まあただ実はギターアンプは1台だけ
常にクリーンしかでないようになってて、
他のエフェクターと連動しないように
わざわざボードを設計してもらってて。
一応そうやって考えてはいるけど、
それが正解なのかは分かんないしな。

そんなことをちまちまやりながら、
月一本やるかやらないかくらいのペースで、
誘われるライブだけ出て、
それで2年くらいして
あの初ライブの興奮をまた感じたくて、
機材と同時進行で曲に目を向け出すんですよ。
それまでは割と僕が弾き語りでやっていた曲を
そのままバンドでやるだけだったんですけど、
それだとどうしても
さよならパリスじゃなくて、
「村上の作った曲をパリスが叩いてる」
だけだったんですよね。
僕が書いたハードコアっぽい曲もやってたけど、
ほんとに2.3分で書いちゃいましたみたいな感じで、
昔付き合ってたハードコア好きの彼女が見に来た時、
「ともやくんはもっとハードコア勉強した方がいいよ。」
って言われたもんな。
「分かっとるわ!模索中だわ。
つか2ピースでハードコアやった時点で評価しろ。
そんなバンド、世界にいないだろ!?」
って思ってたけど、
IRON LUNGがいたの知って衝撃だった。
嘘でしょ?いたの?って。
ベース入れた方が良くない?
って思ったけど、
多分同じこと僕らも思われてるだろうね。
でまあそういうこと言われたりしながら、
じゃあ他の2ピースはどうやってんだろう?
って思って、
そこから2ピースもしくは、
ベースレスのバンドを死ぬほど聴き始めるんですよ。
基本的に海外。
いつも日本のバンドはほとんど聴かなかったから、
そっちの方が手っ取り早かったし。
そこで2ピースの1つの法則に気がついたんですよ、僕。



(続く)









リリース情報





タイトル:I LOVE YOU TILL I DIE
2016年8月17日発売
1800円(+税)
HFR-007

MV「STAY/GOLD」

◼︎4:3ワイド (VHS)Ver
https://youtu.be/TMvwLQyAHQY

◼︎16:9 Ver
https://youtu.be/mFyIbypberg

全曲トレイラー
http://youtu.be/g3CT6ueavbE



さよならパリス
『I LOVE YOU TILL I DIE』レコ発TOUR

2016
9/11(日)岐阜 ants
9/24(土)名古屋パルコ タワーレコード(インストア)
9/25(日)新宿ディスクユニオン(インストア)
10/16(日)今池HUCK FINN
10/29(土)モルタルレコード2階
10/30(日)新宿ACB HALL
11/6(日)徳島CROWBER
11/13(日)十三ファンダンゴ
11/23(水祝)京都nano
2017
1/9(月祝)今池HUCK FINN(ファイナル)





さよならパリスHP
http://www.sayonaraparis.com/






写真・結成当時のアー写。

| - | 21:00 | comments(1) | trackbacks(0) |
CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< August 2016 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    szyt (08/29)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    す (08/27)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    村上友哉 (08/27)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    さよなら八角 (08/26)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    あづ (08/26)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    村上友哉 (08/24)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    村上友哉 (08/24)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    村上友哉 (08/24)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    村上友哉 (08/23)
  • さよならパリス 1st FULL ALBUM『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログのご案内
    ざわ (08/22)
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE