硝子戸の中

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『村上友哉の2013』収録曲解説(前編)


1『CELEBRATION ROCK』Japandroids(ジャパンドロイズ)/The House That Heaven Built
今年、二番目にたくさん聴いたのは間違いなくこの曲。一日一回はチェックしているsmash(フジロック主催のイベント会社)のサイトで来日を知り、視聴したところ、サビ前で好きになり、曲が終わる頃にはタワレコへ向かっていました。大体、2ピースのバンドの曲は個人的な感想として、雰囲気と奇天烈なトラック(オケ)が重要視され、「なんかよく分からないけど、いい気がする。」みたいなバンドが多くて、単純に「メロディがいいな。」と思うことが少なかったんですが、グッドメロディと極上のギターリフ、ある意味2ピースの全てを兼ね揃えた曲だと思います。ライブに行った思い出は、ブライアン(Vo/Gt)が出番前にトイレで水を浴び自ら髪の毛をびしゃびしゃにしていたんですが、中盤でなぜか乾いてくるというNHK朝ドラの『あまちゃん』でいうところのリアル『見つけてこわそ』逆再生が印象的でした。




2『These Things Move in Threes』Mumm-ra(マムラ)/Out Of The Question
『(500)日のサマー』という映画があって、日本でも割と話題になった超スタイリッシュで若者向けのラブロマンスなんですが、the smithsやShe and Him(主演)と使用されている楽曲もまたよくて、そのサントラで知ったバンド。劇中どこで使用されていたか全く気がつきませんでしたが、あまりにいい曲だったので、そのままマムラだけ3回聴き、そのままAmazonでアルバムを買いました。今回は劇中の曲ではないんですけど、僕はこの曲を聴いて、元気な甘酸っぱさがイギリス人、イギリス人してなくてとてもいいなと思いました。




3『From Chaos to Order』implants(インプランツ)/Once Was I
さよならパリスのスタジオで、休憩してるとパリさんが「これ、インプランツって言って、今度来日するんだけど、すげーいいバンドなんだよ。」とYouTubeで聴かせてくれて一発で好きになったバンド。メンバーはstrung out、ten foot pole、pulleyという黄金期のエピタフ(レーベル)を支えた重鎮達で構成されています。イントロから反復するギターリフ、ギターミートのAメロ、コーラスの気持ち良いBメロ、イントロのフレーズを使ったサビ、ある種、僕がポップパンクに求める要素が全て入った曲と言っても過言ではないです。パリさんが推していたのは『Life Passes』というもっと爽快でストレートに楽しい曲なんですが、やっぱり僕は「好きだー!」みたいな曲より、「好きだーけど、なんで分かってくれないんだー!」みたいな曲が好きですね。歌詞の意味は分かりませんけどね。ちなみに僕はパリさんに火をつけられ、来日公演を見に行ったんですが、彼は「思ったよりチケット代が高い。」との理由で来ませんでした。




4『IF THESE STREETS COULD TALK』Just surrender(ジャストサレンダー)/Your Life and Mine
今はもうやってないんですが、BIG MOUTH JPNという海外のバンドをリリースする日本のレーベルがあって、今大体BOOK OFFで250円で買えるので見つけたら買います。これもレーベル買いをして、何気なく聴き、全体的に「きっと髪型がアシンメトリーな人たちがやってるバンドなんだろうな。」くらいにしか思わなかったんですが、この曲になった瞬間、「…!」と思いました。Aメロは寂しく切なげなリフから、サビで口ずさみたくなるようなメロディ。WARPED TOURでキッズが大合唱する光景が目に浮かびました。しかしYouTubeでライブを見ると予想通りキッズが合唱をしていましたが、メンバーに一人もアシンメトリーがいなくて、そこはびっくりしました。




5『All We Love We Leave Behind』CONVERGE(コンヴァージ)/Aimless Arrow
日本の政治にはよく裏切られますが、世界最高レベルハードコア・コンヴァージが僕を裏切ったことは一度もありません。今年出た3年ぶりの新譜『All We Love Levae Behind』は大名盤『Jane Doe』に並ぶ傑作。今までとは違い、ボーカルのエフェクトを排除し、生っぽさの中に混沌としたカオスを感じさせる辺りはまさに職人芸。ただ裏切られたことはないですが、大学生の時初めて行ったライブで、終演後ステージからオーディエンスに握手をしていて、人をかき分けて前に行ったのですが、ジェコブ(Vo)と目が合ったのに思いっきり無視されたことは一生忘れることはないでしょう。しかしあの時見たジェコブの冷たい目、多分本当に暗い過去を持っている人間にしかできない目つきでした。



6『恋するフォーチュンクッキー』AKB48(エーケービーフォーティーエイト)/恋するフォーチュンクッキー
別に誰かを推してるとか、秋元康が好きだとかそういうのじゃなくて、テレビかなんかで見て、単純に80年代の歌謡曲みたいですごくいい曲だと思いました。特に「恋するフォーチュンクッキー、未来はそんな悪くないよ」の「悪くないよ」の部分でキーが上がるのが、素晴らしいです。僕の考えとしてはアーティストがいい曲を歌い、人を喜ばせるのであれば、日本人だろうが、歌が下手だろうが、自分で作ってなかろうが、口パクだろうが、なんでもいいんです。だからフジテレビの「口パクの歌手はもう出さない。歌手は歌が上手いのが最低条件だ。」とかなんとか言ってるあのくだらない言い分が、僕はどうしても気に入らないんですよ。




7『Made of Bricks』kate nash(ケイトナッシュ)/mouthwash
メラニー・ロランの『恋する30000マイル』の主題歌。あまりにもいい曲で、映画を見ながらどうしてもタイトルが知りたくて、そのまま見ていたテレビのスピーカーにiPhoneのsoundhound(流れている曲を探してくれるアプリ)を当てて、見つけた曲。今年アルバムが出たんで来日して欲しいから買いました(売上も来日を左右します)が、突如bikini killやL7ばりの「私たち、女!万歳!」みたいな女至上主義テンションになってい、残念ながらほとんどいいと思う曲がありませんでした。やっぱりこのデビューアルバムが一番好きですね。しかしデビュー当時、田舎の女の子ノリがウリだったケイトナッシュが、何があったのか知りませんが突如「男になんか負けないわ。」とインタビューで語るほどのガチガチのパンクスになってしまい、その姿たるやまさに3年B組に毎年一人はクラスにいる前の席にいる元気なブスみたいなテンションで、応援していた男の一人として複雑な気持ちです。ちなみに最近のメラニー・ロランは、相手は非公開ですが結婚前に妊娠、身ごもりした安藤美姫パターンらしく、こちらも応援していた身として複雑な気持ちです。頑張れ、ソチ。




8『Dreams』the whitest boy alive(ザホワイテストボーイアライブ)/Burning
マクドナルドで用を足しているとどこからともなく聴こえてきた曲があまりにもいい曲で、すぐさまsoundhoundで曲を調べ、知った曲。スウェーデンのkings of convenienceのサイドバンドらしいです。部屋で聴いていると思わず加湿器でも焚きたくなるような、乾きに乾いた物悲しいペラペラな音に乗っかる歌がスミスみたいでいい。何度か聴いていると分かるんですが、このアルバムの素晴らしいところは、明らかにミスっているテイクをそのまま使っているところ。一発録り(同時録音)をしたのか、わざとなのか、どちらにしてもあからさまにキーがズレてたり、リズムがヨレてたりするのできっとアーティストの意向なんでしょうね。でもこの俳句でいう字余り的な感じというか、写真でいう手ぶれというか、わざと外すことで作りこまれた音楽には出せない頼りない切なさが出る気がします。ちなみに僕は気づかないんですが、明日、照らすのCDでも歌のキーがズレていたり、ギターのリズムがヨレてたりするところがあるらしく、残念ながらあれは本気でやってあれです。僕の場合、アーティストの意向ではありません。




9『Save Your Rock And Roll』fall out boy(フォールアウトボーイ)/young volcanoes
僕がSG(エレキギター)を使っているのは、やっぱり彼らの影響が強くて、ボーカルのパトリックとは同い年なんですけど、今だにただ憧れています。壮大なコーラスから始まり、それを切り裂くように現れた軽快なアコースティックギターがたまらなく気持ちいいです。突如の無期限活動休止からまさかの再結成、今年出たの4年ぶりのアルバムは賛否両論ありますが、セルアウト(売れ線になった)満載とは言え、僕はやっぱり好きですね。あなたが「あのバンド、売れ線になったから嫌い。」って言うなら、初めからそんな好きじゃなかったんですよ、きっと。




10『Goosefair』CHINE DRUM(チャイナドラム)/fall into place
柴山社長(ONE BY ONE)が仕事で東京に行った時、ユニオンがセールだったらしくて、「さよならパリスのシングルが出た記念に。」と3000円分の柴山セレクションをくれました。その中の一枚。哀愁のあるこのパンクロックは、face to faceの中期を彷彿とさせて、すごく好きでした。さすが柴山社長。分かってらっしゃる。尚、ばんの誕生日にも彼の大好きなminmiの柴山セレクションCDを何枚か貰っていて、帰り道、「いっぱい貰えてよかったね。」と言うと「これ、多分全部中古だから、そんなお金掛かってないよ。」と言われ、ここまでプレゼントのあげ甲斐がないやつもいないよなと思いました。

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