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『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログ回答編(完全版)19.szytさま
村上さん、こんばんは。
この度はアルバム発売おめでとうございます。

僕と明日、照らすとの出会いは、タワーレコードの視聴機でした。「素晴らしい日々」に心を奪われ今にいたります。

現在、体調を崩しており心身共に健康である事の大切さを痛感するばかりで。失ってから気がつく事の方が多いですね。

本当に燃える夏を聴くと励まされています。ありがとうございます。いつかの笑い話になるように。また、ライブハウスに行けるようになったら直接御礼を言わせて下さい。

最後に質問です。
何か好きな言葉はありますか?
僕は、「雄弁は銀、沈黙は金、面白いやつはダイヤモンド」です。

これからも陰ながら応援しています。


| szyt | 2016/08/29 12:54 AM |




szytさま

お世話になります。村上です。

コメントを募集した夏を過ぎ、
肌寒い秋が近づいて参りましたが、
体調の方はいかがでしょうか?
最近では雨も多く、
気温も寒かったり、
暑かったりと
なかなか体調の管理が難しい時期ではありますが、
どうかご自愛ください。

ご質問頂きました座右の銘についてですが、
szytさまの座右の銘を何となくしか知らなかったので、
お調べしたところ、
海外のことわざのようですね。
面白いやつはダイアモンドのくだりは、
行動はダイアモンドは見つかったのですが、
ネットで出てこないところを見ると
オリジナルのことわざなのかも知れません。
座右の銘にオリジナリティを加える。
素晴らしいことだと思います。
しかしいい座右の銘ですね。
ブログの文章から分かる通り、
僕の座右の銘は
ジェームス・ディーンのだらだらと長い言葉です。
言葉の前文に関しては過去に載せたことがあるので、
こちらをご参考ください。
http://blog.asstellus.com/?search=%A5%B8%A5%A7%A1%BC%A5%E0%A5%B9
平たく言うと
『本物をつかむまでやる』
になるんでしょうか。
ただこちらを本人が話しているところは見たことはなく、
寺山修司著『ポケットに名言を』で知った言葉になるので、
正直本当に本人の言葉なのかは
確実なソースがないのですが、
高校生の時に初めて見た日以来、
ずっと僕の胸の中にある好きな言葉です。
そういえば質問を頂いて思い出しましたが、
昔、
知人の女の子のバンドマンと食事に行った際、
この言葉が引き金で大げんかになったことがあります。

彼女はバンドマンだったんですが、
あの時はバンドをやめていて、
1人でたまにステージに立ったり、
友達のバンドにゲストで入ったりしていて、
周りから見てもやってるのか、
やってないのかよく分からないような状況でした。
多分、
音楽で生きていきたい気持ちはあったと思うので、
特に就職するわけでもなく
アルバイトで生計を立てていて、
そんな中、
僕が音楽の話をしても
「結局、
私が音楽をやっているのは
子供に上手な子守唄を唄いたいだけだから。」
と妙にすかしていたところが気に食わず、
「誰かがなんか言ってあげた方がいいのかもな。」
と余計なお世話な気もしましたが、
ある日、
彼女を誘い食事に行きました。
お店は栄の美濃路です。
今でも覚えています。
あの時は自分で言う話でもないんですが、
今よりももっとムダに熱く、
まっすぐ過ぎたので、
席に着き、
ドリンクをオーダーし、
最初の注文をしたくらいのタイミングで、
「なんか最近見てて思うけど、
ちょっと中途半端なんじゃないの?
音楽やりたいのか、やりたくないのか、
どうしたいんだろうって思うよ。」
と彼女に言いました。
すると
一瞬にして明らかに顔色が曇り、
「はあ?
なんでそんなこと言われなきゃいけないの?」
と言われました。
確かにタイミングが早すぎた。
ただここまでになるとは予想外でした。
面食らいながら、
「いや、
だってバンドやってたツテもあるんだから、
本気でやりたいなら東京行くとか、
知り合いのレーベルの人にお願いするとか、
方法あるんじゃないかな?
1人だし、バイトだし、
そんなリスクもないじゃん。
なのに何にもしないから、
どうしたいんだろって。」
と言うと
いきなり声を荒げて、
「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!」
と机を叩きながら
彼女に怒鳴りつけられました。
思わず周りにいた店員やお客さんが
こっちを見ています。
僕もあんな声を出すところを見たのは初めてで、
正直、
あの姿を見た時に
「自分が1番そう思ってたんだな。」
と思いました。

彼女は続けました。

「言っとくけどあんたも中途半端だからね。
たいして売れてもないし、
そのくせいつも
「俺は売れる気がない」
みたいな顔してるけど、
あんただってこれからどうしてきたいのよ。」

「…。」

「ほら、言い返せないんじゃん。」

「俺は、本物になりたい。」

「はあ?」

「本物になりたい。」

「はあ、何言ってんの?
てか具体的にどういうことなの本物って?」

「「あいつ、
なんかよく分からないけどすごいよね。」
って周りから言われるような人。
自分の力だけで見ず知らずの人の人生にまで関われる人。」

「はあ?何それ。
バカじゃないの?
意味分かんないし。
じゃあ、
あんたはそれに向けてなんかやってんの?」

「本屋でAV女優のサイン会を企画して、
実行した。」
(実話です。この話はまた違う機会で。)

「はあ?それ関係ないでしょ?
何言ってんの?」

「周りにそんなバンドマン1人でもいる?
てかこの世界中に1人でもいる?」

「いる訳ないでしょ?
だから何なの?」

「そういうこと。」

「どういうことなんだよ!!」

ついに彼女の怒りはピークを迎え、
「あんたの顔なんか2度と見たくない!」
とお店を飛び出して行きました。
あまりの声の音量に
周りにいた人たちはこちらを見ながら、
ひそひそと話しています。
仕方がないので、
かなり恥ずかしかったのですが、
「いつものことですから。」
と何ともない顔をして
とりあえず頼んだオーダーを1人食べ、
すぐにお会計をしてお店を出ました。

確かに理由がむちゃくちゃ過ぎたし、
彼女が怒る気持ちも分かるんですが、
あの時は今以上に
僕は可能性を模索していました。
人と違うことがしたい。
人とは違う世界が見たい。
それだけの理由で突っ走っていて、
正直、
「本物になりたい」
という趣旨を履き違えていた感が満載で、
多分、
ジェームス・ディーンが生きていたら、
「おい!クレイジージャパニーズよ!
俺はそういうことが言いたかったんじゃないよ!」
と言われそうですが、
とにかくやってみたいこと、
やれそうなことを手当たり次第、
やっていました。
そういうことが伝えたかったんですが、
彼女の態度に面食らったあまり
言葉がうまく出てこず、
うまく伝えられず、
彼女をただ激怒させるだけに終わりました。
多分、
バカにされているように思われたんでしょうね。
彼女が今何をしているのか分かりません。
あれからいきなり疎遠になったので、
2度と会うことはないでしょうが、
あの時のことはきっと忘れないでしょうし、
もし
「てめー、いつか見てろよ。
お前なんか目じゃないからな。」
と今でも思ってくれていたら、
正直僕は嬉しいです。
それくらい彼女には
僕なんかよりもはるかに
音楽を含めて色々な才能がありました。
彼女に足りなかったのは、
ただ本気になっていないだけ。
本気がかっこ悪いと思っていただけ。
でもそうじゃない。
やりたいのにやらない奴の方が、
「ああ、あの時こうしとけばよかったな。」
と後から後悔することの方がかっこ悪い。
それにどうしても気づいて欲しかった。

申し訳ございません。
また自分の話が長々と続きました。

今、
僕が本物にどれくらい近づけたのか分かりません。
もしかしたら
バンドマンのくせに
こうやって質問ブログに力を注いだり、
次のさよならパリスのMVに向けて、
アマゾンで血糊を買ったりと
普段、
訳のわからないことをやっているので、
遠ざかっているのかもしれません。

ただszytさまのコメントにあった
「燃える夏を聴くと励まされる」の言葉。
この言葉が聞けるところを見ると
今までやってきたことが
全てムダだった訳じゃないんだろうなと思います。
結局、
本物の作る音楽とは
その音楽が他人の人生にどれだけ関われたか
が基準だと思っています。
売り上げや再生回数は1つの目安であって、
最終的な評価ではない。
そう思っています。
素敵な言葉をありがとう。
とりあえず今の僕は
痛々しいエピソードに恥ずかしさのあまり、
死にたくなっていますが、
どうか笑ってやってください。
そういえば
「全てはいつかの笑い話。」
と昔誰かが言っていました。


コメント、ありがとうございました。


体調が日に日に良くなっていくことをお祈りしつつ、
またお会いできる日を楽しみにしております。





村上
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