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『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログ回答編(完全版)26.ダーヨシさま
さよならパリス、1stフルアルバム『I LOVE YOU TILL I DIE』リリースおめでとうございます。

村上さんが明日、照らすでやれなかったこと、やらなかったことがパッケージされている印象を受けました。
いわずもがな北野さんが24-twofour-やClimb The Mindでやっていないアプローチ然り。SUPER USA!のオイニーをカンジるのは思わずニヤリ。
バラエティに富んでいるというレコメンドだけでは、全く収まりきらない内容の作品に仕上がっていて飽きがこない。半永久的にエンドレスリピートな中毒性。
1分未満のショートチューンにしても異様に粒度が大きい。何度もライブ観てますけど、ツーピースってことを忘れるぐらいに。
というか、こんなに振り幅が広い一枚を聴いたのは初めてですよ。圧倒的賛辞。

MVも拝見しました。自分のフェイバリットと被るバンドのテイシャツも出てきて、すこぶるテンションがアガった次第。
そこで質問です。村上さんが観にいった海外バンドの中で印象に残っているギグは何ですか?

ちなみに自分が挙げるのであれば、BANEのラストジャパンツアー@上前津ZIONでしょうか。
日本人には到底出せないハーコーなサウンドとパフォーマンス!日本人っていうかほとんど人間じゃなかったし!ありゃバケモノでしたわ!
終演後にVo.のAaronと撮ってもらった写真は家宝レヴェル。忘れられない一夜になりました。Equal Visionこそ至高。

『STAY/GOLD』のリリックにも出てきますが、11月のComeback Kidの来日公演は今から昂ぶりますよね。
来月にラストジャパンツアーを敢行するMotion City Soundtrackを大阪に観に行くのは、寂しいよりも楽しみという感情が先行。Epitaphは我が青春。
同じく来月に奇跡の来日を果たすBroccoliには歓喜!LeatherfaceとかUKの激渋なメロディック大好物!

あっ、前に話してくれたCHVRCHESを赤坂BLITZへ観にいって、ローレンに手紙をポストしたら「どんな映画が好きなの?」のクダリをフルシカトされてレスポンスされてきた話は笑いました。
決して村上さんのピュアなマインドを嘲笑うワケではないですよ。「俺だって生ローレン見たかったし!」というジェラシーとアイロニーの狭間。全然、「ざまぁみろ!」とかも思ってないんで…チ、チクショウ!

これ以上は長くなりそうなので、またライブハウスで会ったときに続きを話しましょう。お返事、お待ち&期待しております。


| ダーヨシ | 2016/08/31 10:34 PM |




ダーヨシさま

お世話になります。村上です。

本当にダーヨシさまの文章でいつも感心するのは、
文章が本人と同じというか、
読んでいると顔が浮かんできて、
直に話しているような気がしてくるところです。
口語体という言葉がありますが、
あなたの文章はキングオブ口語体。
本当に才能だと思います。

さてパッと見て情報が多すぎて、
どれから片付けていこうなと思っていましたが、
せっかくなので
印象に残っている海外のライブとのことで、
最後に話題に出ました
CHVRCHESのライブに行った時の話にしましょうか。
それでいいですか?
とりあえず色々感じ取って頂き、
ありがとうございます。
書いている自分でも簡素すぎて
笑えてきましたが、
申し訳ございません、
文字制限の都合上、
この一言で他の内容は全て片付けさせて頂きます。

2月のある日のこと、
僕は1人CHVRCHESの単独ライブを観に東京に行きました。
これは誰にも言わずにひっそりと出掛けた遠征だったので、
知ってる方もかなり少ないかと思います。
CHVRCHESを知ったきっかけは、
その半年前にインターネットで見た
『可愛すぎる海外アーティスト』
の記事です。
「そんな可愛すぎるったって、
人それぞれだし、
ましてやガイジンだとまた違うでしょ?」
と思って記事を開いて、
驚愕しました。
確かに可愛すぎる。
ほぼボーカルのローレンは柚木ティナさんです。
RIOさんではありません。
まさに素朴さと清純さを兼ね備えた中に
可憐さがある顔で、
すぐにYOUTUBEに飛び、
バンドを視聴したところ、
そのサウンドの良さにさらに驚愕しました。
のちのちライナーノーツでも確認しましたが、
僕の大好きな
80年代の映画の音楽に影響を受けているみたいで、
最新のデジタル処理の中に、
全体に懐かしいさと切なさと甘酸っぱさがあって、
日本人に嫌いな理由がない
そんな印象でした。
「可愛すぎて、それ以上に音楽が良過ぎる。」
そこですぐに僕が全タイトルのCDを
インターネットのサイトで
新品で注文したことは言うまでもありません。
もちろんすべて国内盤。
新品でわざわざ国内盤で注文したのは、
歌詞が読みたかったのと
「日本でもちゃんと売れてるんで、
今すぐ来日して下さい。」
という未来への投資でした。
その願いが通じたのか、
しばらくするとCHVRCHES来日のニュースがネットを賑わし、
チケット発売日にはりきってチケットを購入しました。
その直後くらいに
ソールドアウトになり、
チケットもヤフオクで定価の倍以上のプレミアが付いていたので、
日本でも確実に人気があったんでしょうね。

チケットを確保し、
ライブ当日までワクワクしながら待っていると
当日3日前、
ツイッターで衝撃の話題を目にしました。
なんとCHVRCHESはライブ会場にポストを置いており、
手紙と一緒に返信用の封筒を入れておくと
本人から返事が返ってくるのです。
「…ま、まじか!おい!おい!おい!」
と意味もなく
1人ワンルームoiコールをした後、
僕は手紙の文章を考え出しました。
ありがたいことにお客様から
何度かお手紙を頂くことがあり、
手紙の書き方は心得てはいます。
当日をイメージし、
さりげなく相手を褒め、
最後にさらっと答えやすそうで、
広がりそうな質問を用意する。
まずは下書きを書き、
最後に
Google翻訳を駆使して仕上げた内容を読み返し、
手紙に清書する。
ここまで約3日間。
「か、完璧だ。
確実に誰よりも当たり障りがなく、
芯を捉えている!」
もうこの頃は確実に頭がおかしくなっていたので、
あまり気にしないで下さい。

「こんにちは、ローレン。
僕は普段名古屋にいて、
今日はライブを観に東京に来たんだよ。
多分、
イギリスでいうなら
マンチェスターとロンドンくらいの距離じゃないかな?
CHVRCHESの音楽は
何にもない僕の日常を
ちょっとドラマチックに変えてくれる
そんな音楽だよ。
映画のサウンドトラックみたいで
僕はすごく好きだな。

返信してくれるって書いてあったから、
質問が1つあるんだけど、
いいかな?
好きな映画は何?
僕は『恋しくて』だよ。
80年代の映画に影響受けたって
インタビューで読んだけど、
もしかしてジョン・ヒューズ?
あの映画もジョン・ヒューズも最高だよね。

とりあえずライブ楽しみにしてるよ。

のちほど会場で。

日本に来てくれてありがとう。

村上」


もちろんバンドをやっていることは言いません。
そんな自己アピールはこういう時に邪魔なだけです。
「80年代の映画好きがジョン・ヒューズを知らないはずがない!」
その自信があったので、
さりげなく「分かってる人ですよ。」アピール。
ちなみに
映画『恋しくて』はジョン・ヒューズが脚本と製作を手がけています。
「非の打ち所がないな、友哉!おい!おい!おい!」
またしても1人ワンルームoiコールが出たところで、
明日の本番に向けて早めに眠りにつきました。

段々取り止めがなくなって来て、
ダーヨシさまがご丁寧に書いて頂いたおかげで
オチも分かっている話なので、
当日の話は割愛しますが、
ライブから約2.3週間後に
今池のアパートに届いた手紙は
内容は以下のようなものでした。


「こんにちは。ローレンだよ。

ライブに来てくれてありがとう。

日本は大好きな国だからまた来るのが待ちきれないわ。

またね。

ローレン」



「…おい!フルシカトじゃねーかよ!」
この時ばかりは
さすがに1人ワンルームoiコールは出ませんでした。
「返ってきただけましだ。
返ってきただけましだ。
返ってきただけ…」
そう何度も自分に言い聞かせましたが、
この気持ちを消化するのに
3ヶ月くらいの時間を要したことは
わざわざ書くまでもありません。

もちろん
当日のライブも素晴らしかったし、
終演後、
わざわざはりきって出待ちまでして、
出入り口前で車に乗り込まれたので、
会いすらできませんでしたが、
結局、
あの日のことで何を1番覚えているかと言われたから、
この出来事になります。
お恥ずかしい話、
手紙の返信が楽しみすぎて、
「僕には手紙があり、
君には歌がある。
まさにWEEZERのアクロス・ザ・シーの逆だなあ。」
と感情が高ぶったあまり、
僕は
『アクロス・ザ・シー』
という曲まで作りました。

しかし
久々にこういう自分が前のめりに参加するライブに行って思ったのは、
きっと僕らのライブに来て頂いている
皆様にも
色々なドラマがあり、
ライブもライブ以外も1つ1つの出来事として、
僕らが知らないところにドラマがあったりするんだろうな
ということです。
BANEの一件から分かる通り、
ダーヨシさまには文章だけでなく、
音楽への姿勢にいつも感心しています。
結局、
なんとなく10年バンドを続けて思うのは、
そのバンドを生かすも殺すも
ファン次第であって、
周りの愛が強ければ強いほど、
そのバンドはその期待に応えようと
さらなる成長を遂げていくんだと思います。
ダーヨシさまのコメントを見て、
改めてそんなことを思い、
よりよい音楽を作るために
日々頑張ろうと思いました。


いつもありがとうございます。


コメント、ありがとうございました。


またお会いできる日を楽しみにしております。



村上
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