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『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログ回答編(完全版)28.のりさま
村上くん、こんばんは。駆け込みですみません。私は、村上くんの歌も大好きですが、それと同じくらい、ブログでの文章が好きです。とても楽しく、いつも読ませていただいています。
子どもの頃から、作文や感想文とか、広くは国語が得意でしたか?教えてください。


| のり | 2016/08/31 10:59 PM |




のりさま

お世話になります。村上です。

心温まるコメントありがとうございます。
ついつい僕は内容のなさをカバーする為、
だらだらと書き連ねることが
多いのですが、
のりさまのコメントを見て、
優しい文章の中に
本当に好きでいてくれてるんだなあ
という気持ちがしっかりと伝わり、
「長けりゃいいってもんじゃない。」
と深く反省しております。
その反省が生きるかどうか分かりませんが、
ご質問にお答えさせて頂きます。

今回の他の方の質問ブログで
母の教育により
本を読むことの楽しみを覚えたお話をしましたが、
中学に入り、
僕は書くことの楽しみを覚えます。
過去に少し触れた日記があったので、
リンクだけ貼っておきます。
http://blog.asstellus.com/?eid=1305376

この僕の短歌を読んで評価をしてくれたのが、
尾西第三中学校で
国語を担当していた竹田先生です。
彼女は女性の先生で、
丸顔と言いますが、
平安美人と言いますが、
なかなか味のある顔をした
多分当時30代の未婚の方でした。
彼女のテストが変わっていたのは、
国語の答案用紙の最後の問いが、
200字以内に前回の授業で出されたお題について
書く作文があった点で
他の学校でもあるのかどうか分かりませんが、
本当に答案用紙の1/4くらい使った
手書きの原稿用紙がテストに書いてありました。
点数の割り振りは確か15点くらいで、
彼女のテストでは
どれだけ勉強ができても100点は取れません。
よくクラスの賢い子たちは
「こんなん高校受験で役に立たない。」
と愚痴をこぼしていました。
テストの答案が返って来る日、
テストの答えが書かれた答案に
竹田先生が独断で選んだ作文の優秀作品も一緒に書いてあり、
僕はなぜかそこの常連でした。
自分でも意外でした。
それまで小学校を含め、
夏休みや冬休みの作文でも
別に評価されることはありませんでしたし、
文章を書いて誰かに褒められた記憶もありません。
ただ竹田先生のテストの作文では
いつも優秀作品の常連でした。
優秀作品が取れなかった時、
竹田先生に廊下で会うと
「今回のも面白かったけど、
村上が多くなりすぎるから外した。
作文にも書いてあったけど、
村上のお父さんは
ちゃんと子供とぶつかれるいいお父さんだね。」
だったり、
たまに
「今回のも良かったけど、
村上はちょっと人の影響を受けすぎるよ。
今回の作文はこの前、
授業でやったあの人の文章に影響され過ぎちゃったかな。」
だったり、
優秀作品で載っても載ってなくても
割とガチめでダメ出しをされて、
「なんで僕だけいつもそんなこと言われるんだろう?」
と不思議に思っていました。
今思い起こすと
自分で言うのもなんなんですが、
「この子はちゃんと教えたら、
こういう分野で伸びるかも。」
と見所を見つけてくれたのかもしれません。
勉強も出来ないし、
スポーツも出来ない。
自分が何なのか、
自分が何になるのかもいまいち分からない。
そんな中学生だった僕が
唯一褒められたのがテストの中にある200文字の作文。
テスト勉強をほっぽり出して、
この作文に情熱を燃やしたのは言うまでもありません。
また百人一首の授業の際、
1人10作暗記する課題があった時、
授業後、
「紫式部の百人一首が1番好きだった。」
と言った僕に
「この句は菅原道真を想って書いた句なんだよ。
それを頭に置いてもう一回読んでみなさい。 それで
それを頭に入れて次の授業で
創作短歌をやるから、
自分で書いてみなさい。」
と書くことのコツを教えてくれました。
「誰かを、
何かを思い浮かべながら、
自分の気持ちを書く。」
次の授業で
そんな気持ちで短歌を書いてみて、
今まで他の先生からは
一度も言われたことがないくらい褒められました。
夜な夜な国語便覧を読みながら寝るようになったのもこの頃です。
世界にどんな作文(作品)があるのか、
知りたくなってきました。
国語便覧を読みながら思ったことは、
名作と言われる作品の全ては
結局のところ、
自分の体験に基づいたことを
自分の言葉で書いた作文で、
自分の中にある気持ちを
ちゃんと吐露すると
世界中から評価してもらえるということでした。
ここには暗記も計算も必要なく、
自分の中にあるものだけを
ただ使えばいい。
それなら僕にも出来るかもしれない。
そうやって彼女には
今の僕を作る上での
基礎を教えてもらった気がします。

あと1番覚えているのが
授業中、
愛嬌のある顔の先生だったので、
よく生徒からヤジられていて、
僕も一緒になって言ってると
授業後、
僕だけ呼び出されました。

「村上、
次の授業で一回黙って周りの話を聞いてみなさい。」

「なんで僕だけそんなこと言われなきゃいけないんだろう?」
と疑問には思いましたが、
次の授業で黙って周りのヤジを聞いていると
みんながウケるヤジと
ウケないヤジがあることに気がつきました。
全てはタイミングです。
何でもかんでも思いついたら言えばいいってものではなく、
会話の流れや話の間で
笑えたり、
笑えなかったりするんだということが分かりました。
授業後、
黙っててどうだったのかと聞かれた僕は
「ヤジるのもタイミングが大事なんだと思いました。」
と話すと
竹田先生は笑って、
「そう、そういうことなの!
次からそこを気をつけて!」
と言われました。
「ヤジるな!」
とは一言も言われませんでした。
「村上なら多分、分かってくれる。」
そう思ってくれていたのかもしれません。
なんかそういう先生だったので、
今のご時世だとエコヒイキだと言われてしまうかもしれないんですが、
僕は彼女のおかげで
今でもこうやって何かを書いたり、
誰かに笑ってもらえたら
すごく嬉しかったりするのかもしれませんね。

竹田先生は僕が中学校を卒業した後、
しばらくして退職され、
ドイツの学校で日本語を教えていると聞きました。
今でももちろん何をされているのか分かりません。
今の僕を見て何というのか分かりませんが、
一度会って
直接お礼を言いたいといつも思っています。

ただ竹田先生に会って、
この日記を読まれた際に
「村上、
ただ長ければいいってもんじゃないのよ!」
とガチめのダメ出しをされる可能性もなきにしもあらずなので、
まだ今はお会いしない方がいいかも知れませんよね。

この度も長々と失礼致しました。

コメント、ありがとうございました。


お会いできる日を楽しみをしております。




村上
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