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『I LOVE YOU TILL I DIE』発売記念 質問ブログ回答編(完全版)30.あおさま
今晩和。
リリースおめでとうございます。
まだ、購入に至っていませんがそれは先に買うか?来られる時に買いたいなという気持ちもあったりで悩んでおります。


質問ですが個人的に「繋がり、縁」というのが意識の中に強くありまして以前、イベントで転換中に明日、照らすの音源を流させて頂いた際に来ていたお客さんが凄く反応が良かったり(開場前にタツヤさんの突っ込みもあったり(笑))

それから明日、照らすとして徳島に来てもらった時に村上さんがMCでこのバンドからの声があって、繋がりがあってって内容で確かに繋がりもあってだけれどタイミングも、縁もが重なって小さくても続いて行くのだろうなと期間が開いてもこうやって足を向けてくれてる事に凄く感謝しております。


村上さんはそういう「繋がり、縁」に対してどう感じ得てますか?
何となく浮かんだのでご質問させてもらいたいと思います。


| あお | 2016/08/31 11:12 PM |




あおさま

お世話になります。村上です。

今日は小松くん(オーバーテイク)という後輩が来るので、
ライブまで部屋を掃除しようと
何ヶ月ぶりかに掃除機と奮闘しておりましたが、
「…なんであいつのためにここまでしなくちゃならないんだよ!」
と段々腹立たしくなって来たので、
今はコメントの返信をしております。
もし今回暴力的な表現が出た場合は
全て彼のせいです。

さてご質問を頂きましたあおさまが
徳島の方ということで、
また質問が『繋がり、縁』ということで、
しようかしまいか
ずっと迷っていた話を
今回はさせて頂こうかと思います。
たつやくん(CRAZY興業)の話は
どうせ誰も知らないでしょうし、
おそらく興味もなければ、
特に広がらないので致しません。
悪しからずご了承ください。

明日、照らす『あなた』が発売される少し前のこと、
ONE BY ONE RECORDSの柴山社長より
「今回のコメントはどうするの?」
と言われました。
それまでは毎回リリースがあるたびに
明日、照らすは
誰かから帯にコメントをもらっていたので、
『あなた』の帯コメントはどうするのか?
という話です。
「あの人がいいですね。」
即座に何も考えず、
とある方の名前を答えました。
「は?ともや、知り合いなの?」
柴山社長はびっくりしていました。
その方とはもちろん
面識もなく、
話したこともなく、
僕らのことを知っているかどうかすら分かりません。
「彼女からもらえなければなしでいいです。」
なぜ僕がそう思ったのか、
いまだによく分かりませんが、
ただ大ファンだったし、
次にいつアルバムが出るかも分からないので、
チャレンジしてみたかったんだと思います。
「まあどうなるか分かんないけど、
あとはともやに任すよ。」
とそう言われたので、
手段を色々と考えました。
友達のツテを使う、
レーベルの関係者を辿る、
とりあえず考えてやれることをやってみましたが、
なかなか本人まで繋がりませんでした。

「まあ結局は直談判しかないよな。」

そう思い立った僕は、
彼女のバンドのスケジュールを辿り、
嫌がるりょうじ(弟兼スタッフ)を無理やり誘い、
金沢までライブを見に行くことにしました。

ライブを見終わった後、
何となくライブハウスを見回して、
関係者出入り口を把握し、
寒空に凍えながら、
りょうじと2人そこで待っていました。
「意外と出待ちとかいないんだな。」
と不思議に思っていると
警備に当たっていた
地元のイベントスタッフの方から
何度か冷ややかな目で見られ、
よく見ると
ライブに来ていた他のお客さんは
かなり離れたところから、
こちらを見ていて、
「ここは関係者以外はいてはいけないとこなんだろうな。」
と思いましたが、
こっちはもうそんなことはおかまないなしで、
長年のバンド経験で培ってきた
関係者オーラを出しながら待っていました。

そんな中、
約20分くらいして
彼女たちが外に出てきました。
「すいません!!」
と僕が声をかけるのと同時に
イベントスタッフが身を乗り出し、
「危険ですから下がって下さい!!」
と僕を制してきます。
金沢の寒空の下の裏路地で
スタッフ1人と僕1人の押し合いへし合い。
りょうじは後ろで呆れています。
確かになかなかシュールな光景です。

「いや、だから何もしないから!
あの、すいません、
僕、明日、照らすってバンドやってる村上って言います!」

イベントスタッフの隙間から
そう伝えると
彼女は不審者が来たと思ったのか、
凍りついたようにこちらを見ていましたが、
隣にいたメンバーさんがこっちを見ました。

「え?明日、照らす?私、知ってますよ!」

「え?」
僕も驚きましたが、
同じくらいイベントスタッフが驚いて、
僕を制した手を退けました。

「こんないきなりすいません!
あの、今度、アルバム出るんでコメントもらえませんか?
もちろんなんですけど、
聴いて気に入らなかったら、
この話はなかったことにしてもらって大丈夫です!」

「ありがとうございます。
必ず聴きます。」

そう言って手を差し出してきたのは、
彼女ではなく、
もう1人のメンバーの方でした。
しかし
ふとCDを1枚しか持っていなかったことを思い出し、
メンバーの方の手を通り越して、
横でただ黙って事態を見守っていた
彼女の方へCDを差し出し、
「え?」
という顔で
隣のメンバーの方が静かに手を引っ込めました。
思い出すだけで、
なんて失礼なことをしたんだろうと
今でも後悔しております。

「え?…あ、りがとうございます…。」
彼女はそう言ってCDを受け取ると
静かに車の中に乗り込んで行きました。

結局、
『あなた』のCDを見れば分かりますが、
コメントはどこにも載っていません。
それから一度だけ彼女たちのライブ後に
柴山社長に連れられて、
ご挨拶させて頂いたことがあったのですが、
名を名乗ると
「明日、照らす聴きましたよ。」
と笑顔で言われて、
そのあとは特に話題も広がらず、
僕もそれ以上は何も言いませんでした。
彼女の名誉のために言いますが、
これは当然の結果であって、
僕自身も見ず知らずの方から
いきなりCDを渡されて、
「コメント下さい!」
と言われてもおそらく書かないと思います。
CDだけでは、
人に紹介するようなコメントを書ききれないからです。
ただ
「自分が好きだから」
という一方的な理由で、
彼女に無理やりCDを渡し、
相手の気持ちを完全に無視した行動を取る。
いい印象を持たれるはずがありません。
そんなのは当たり前です。
今も心の底から
聴いて頂いただけ
本当にありがたく思っておりますし、
こちらの都合ばかり押し付けて、
本当に浅はかだったと深く反省しております。

さて
終わったかに見えたこの話ですが、
本当に
『繋がり、縁』というのは不思議なもので、
この前、
さよならパリスで徳島に伺った際に
彼女のお兄様が
徳島でバンドをやっているということを
伺いました。
しかも当日そのバンドのメンバーの方が
観に来ていて、
さよならパリスを気に入って頂いたらしく、
「今度、
タイミングが合ったら一緒にやらせてほしい。」
と店長に伝えて帰ったそうです。
次回、
伺いました際にもしお兄様にお会いできましたら、
即座に正座をし、
徳島の地に頭を擦り付け、
「妹様にご迷惑をお掛けし、
申し訳ありませんでした!
若さゆえの無礼と申したいところですが、
あの時すでに27歳だったんで、
ただ人として非常識なだけでした!」
と謝罪させて頂くつもりです。


コメント、ありがとうございました。


またお会いできる日を楽しみにしております。



村上
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