硝子戸の中

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THE BOYS OF SUMMER 19
レコーディング日誌
20200212


今日はMV『K』の撮影日 in 中部大学。
ここまで書くとものすごく簡単に見えるけど、
調整や打ち合わせ、ロケハン含めると長い道のりだった。
撮る人を決めるにあたり、
THE CAMPのMVを撮っていた佐藤さんにお願いする為、
まずは1月下旬に
今池デニーズで打ち合わせ。
そこから実際何を撮るかで、
日を佐藤さんと2人で改めてのロケハン1日。
メンバーの日程調整。
ロケハン後、
中部大学に許可の申請でやりとり数回。
全体的に奇跡的に色々噛み合って、
また中部大学さんのご好意もあり、
順調に進んだからよかったものの、
ある程度余裕が日程的にあったのに
最後まで調整がギリギリの中、
迎えた当日。

中部大学は僕の出身大学で、
この曲に出てくる『K』こと倉田と出会った大学でもある。
打ち合わせで話すまでは
夜の海とかスタジオの中とか色々考えてたけど、
佐藤さんと話す中で、
「それだけ曲のイメージが具体的であるのであれば、
実際の大学で撮影した方がいいんじゃないですか?」
と言われ、
それもそうだなと大学に協力をお願いすることに。
余裕で断られそうだと思ってたけど、
入試も授業もなく、
ここだけポッカリと日程が空いていて、
また卒業生だったことも、
なんで撮りたいか理由が明確だったこともあってか、
思いの外、ほんとにすんなり許可が出た。

朝9時に現地に集合して、
16時までお昼は食べたもののほぼ撮影をしていて、
なかなか疲れたけどスムーズだったと思う。
僕よりも広報の小島さんが1日付き添ってくれてて、
そっちの方が大変だったと思う。
この小島さん、
元々はラジオのパーソナリティもしていて、
市川崑にインタビューをした経験を持つ方。
僕からしたら市川崑なんて歴史上の人物だよ。
それを自慢するわけでもなく、
「ほんとに緊張し過ぎて1週間くらい寝られなかったんですよ。」
と笑っててチャーミングな人だった。

久々に大学の敷地に入り、
25号館の前に立った時に
卒業して13年経ったことがなぜか急に不思議に思えた。
ふと第三食堂の扉の向こうから
倉田や増田、仲表、星野、中森、岩ちゃん、石川くんが
「ともや、お前もう授業終わったよ。
単位大丈夫なのか?」
と笑いながら出てきても全然違和感がない。
でも今は当たり前だけど、
もうここには誰もいない。
なんかそんなこと思うことすら変だけど、
ふとそう思ってしまうくらい
すごく変な気持ちだった。
一番変な気持ちになったのは、
よく行ってた第二食堂のうどんと定食を盛り付けていた人が
全く当時と同じだったこと。
あれは流石に声が出そうになったよ。
お腹が空いたからと学校に着いて、
授業に行く前に
同時にここによく増田と来てた。
今違うのは増田がいないこと、
代わりにメンバーと佐藤さん、
てんこさん(quatrefoil records)と
いとうくん(THE CAMP)に
35歳の僕がいること、
うどんの味が変わったこと。
昔は関西風っぽくて好きだったのになあ。

正直、
大学での思い出なんて
別段何にもないと思っていたけど、
教室や食堂、渡り廊下、図書館を歩きながら、
本当に色々な事を思い出した。
大学1年生、
倉田とバンドを組み、
コピーバンドで学祭にデモテープを取って応募して、
審査が通ったものの、
2週間前にくらいになり、
「やっぱ出たくない!」
と倉田が言い出し、
変わりにスパルタンX(現 明日、照らす)で出たこと、
その日は昼間に豊橋の愛知大学の学祭にも出たこと。
授業中、仲表と話してたら、
「話すなら出てけ。」と言われて、
出て行ったら教授に追いかけられて、
「本当に出てくのか?」
と呼び止められたけど、
「いや、だって出てけって言われたんで。」
とそのまま帰った事。
スガキヤでラーメンをこぼして、
服がびしょ濡れになり、
渡り廊下に寝そべって乾かしたこと、
乾かなかったから中部大学のTシャツを買ったこと、
その渡り廊下で
増田が山田さんのことが好きなことを知り、
たまたま見かけた山田さんに
「あの増田が山田さんに興味あるみたいで、
山田さんって彼氏いるんすか?」
と聞いたこと、
あとから増田に死ぬほど怒られた事、
マクドナルドの前で
好きだった西垣さんとマックを食べたこと、
話してても住む世界が全然違い過ぎて
その時の気持ちを基に
『ビックマックルール』という曲を作ったこと、
図書館で「仮説を立ててそれを立証する」授業があり、
1人一冊参考資料を借りて立証する際に
みんなが『本能寺の変の真実』、『ピラミッドの謎』の謎解き的な本を借りている中、
何も考えずただ読みたいだけで、
『水木しげるのラバウル戦記』
を借りて、
「村上くんはこれ読んで、
何の仮説立てて、何を立証するの?」
と聞かれて、
「水木しげるは本当にラバウルに行ったのか?です。」
と答え、
内心、
「ラバウル行ったから書いてんだろ。」
と笑いがこみ上げてきたけど我慢したこと。
そしてその仮説がすぐに立証され、
途中で書くことがなくなったので、
「仮説はちゃんと立てないといけない事を学んだ。」
と文章を締め括り、奇跡的に単位がもらえた事。
こんな話を最初は
「思い出したんすけど、ここで〜」
「そういやー、ここで〜」
とかみんなに話しかけてたけど、
「へー。」とか
「ふーん。」とか
明らかにみんながダルそうに聞いていたから、
途中からはもう言わなくなった。
逆の立場ならそりゃだるいだろうなと思う。
僕もばんの出身大学で
「ここで研究をしててー。」
とか言い出されたら、
絶対無視するだろうしね。

撮影は順調に終わり、
あとは出来上がりを待つのみ。
撮影に向けて約三日のファスティングをしていて、
当日も天玉うどんのみのため、
終わった後一人でらけいこに行き、
がつん盛と野菜を食べたら、
思った通り、
胃が縮み過ぎてて帰り道で半分くらい吐いた。
もったいない!
自分でも思うけど、おかしいよ、この人。
注文する時はちゃんと食べられる分だけ頼むことを学べよ。



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