硝子戸の中

基本、フィクションダイアリー
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THE BOYS OF SUMMER (fin)
レコーディング日誌
20200421



今でもこうやって自分がバンドをやっていることが信じられない時がある。
「明日、照らすは大学生の遊びの一つであって、
卒業したら辞めるんだろうなって思ってた。」
とライブハウスの人に言われたことがあって、
確かにその程度のバンドだった。
演奏も明らかに下手で、
そもそもアーティスト意識も低いし、
自分主体でお客さんは関係なく、
好き勝手自分が思ってることを歌う。
それが嫌ならお好きにどうぞ。
こっちはこっちでやらせてもらうんで。
ずっとそんなスタンスだった。
それなのに僕よりも才能があり、
努力をしていたバンドが生活や環境の変化で
続々とリタイヤしていく中、
全く売れてもないのに
なんでここまで続けられたのか。
発売日にあたり、
自分なりに考えた結果、
理由は3つあると思う。

まず一つは純粋に音楽で自分を表現することが好きなんだと思う。
嫌なこと、面白くないこと、苦しいこと、
それを誰かに伝えたい時、
誰かと分かち合いたい時、
音楽以上に素晴らしいツールはないと思う。
僕にとって音楽を作ることは生きがい。
そう言い切れる。
だから無理しなかった。
身の丈に合わない必要以上の挑戦もしなかったし、
過度な活動をして、
バンドを消耗させることはなるべく避けてきた。

二つ目は意地。
青春時代の全てをほぼ音楽で過ごしてきた自分へ
「こんなとこで終わってたまるかよ。」
と今でも思ってる。
あとこっちの勝手なセンチメンタルだけかもしれないけど、
続けたくても続けられなかった仲間たちへ、
青春時代を共に過ごした彼等や彼女達の分まで
やらせてもらえる環境があるなら、
その最後の日まで全うして、
彼等や彼女達に
「あの時代を一緒に過ごした
みんなの分までやらせてもらったよ。
横で見ててずっと悔しかったよね?
いや、俺たちなんかよりみんなの方がもっと評価されても絶対良かったよ。
俺もずっと悔しかったし、
単純に残されて寂しかったよ。」
と胸を張って言えるようになりたい。

最後はこの日記を読んでくれている、あなた。
僕はファンという言葉が嫌いです。
自分から一度も使ったことはない。
勝手なイメージかもしれないけど、
ファンって上下関係がある気がして、
アーティストが上、
リスナーが下にいるみたいな感じがして、
僕の場合は使う必要がないなって思ってる。
そんな浮ついた不特定多数の総称じゃなくて、
純粋に個人としてあなたと呼びたい。
僕たちはあなたにバンドをやらせてもらってる。
誰かに必要としてもらえないなら
明日、照らすなんて何の価値もない。
本当にそう思ってる。



あなたへ

7年掛かってようやくアルバムできたよ。
今でも忘れないでいてくれて、
待っててくれて、
本当にありがとう。
できたら会って直接伝えたいよ。
ここまで続けさせてくれてありがとう、
どこかで必要としてくれてありがとうって。
あなたがいなかったらこのアルバムを作ろうとは思わなかったよ。
あなたの顔を思い浮かべながら、
自分を疑って、
迷って、
もがいて、
あがいて、
それでもやっぱ最後は自分を信じて、
明日ようやく発売日を迎えられます。

そりゃ書いてある日以外にも色んなことがあったよ。
俺もさ、
ずっといつ辞めてもおかしくない状況だった。
目的も目標も見失ってた時期もあったし。

そうだよね、あなたも色々あったよね。
しんどかったし、
辛い思いもいっぱいしたし、
今もほんとにずっと辛い状況が続いてるよね。
俺もさ、毎日、毎日、
目を覆いたくなるようなニュースや情報ばかりで、
「なんでこんな事になったんだろう?
神様に恨まれる様なそんな悪いことした?」
ってそんなことばっかり考えてたけど、
でももう辞めたよ。
だって俺だけじゃない、みんな一緒だもん。
だからいつか
「ほんとあの時は辛かった」
って言い合おうね。
分かち合って、支え合って、助け合って、
これからも一緒に歳を重ねていこうね。
そういう時の窓口みたいな存在であれたら、
俺は明日、照らすやっててよかった
って心の底から思えるよ。

だからどうか元気でいてね。
毎日大変だと思うけど、体に気をつけてね。
俺も気をつけるから。
またいつかどこかで会える日を楽しみにしてるよ。






xoxo


明日、照らす
村上友哉

| - | 20:28 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
言葉では足りないけれど、
ぐーっと湧いてくる興奮を出さずにはいられません
いま、
Youtubeのpermanent collectionダイジェストを聴いて、
あの、
ライブハウスで明日照らすがステージに立って一つ目の音を出した時の温度のぐわっと上がる、最高の感じが、奮い立つ感じがして、
すでに最高です。
ほんとうはライブハウスで直接CDを買おうとおもっていたけど、
ライブまで待とうか、
もうまちきれずどこかですぐに買って聞いてしまおうか、
迷うくらい、。
音楽をつくってとどけてくれてありがとう!!
思いを伝える場所をあけていてくれてありがとう!!

高校生の時の、
あの気性の激しさは
いつのまにか落ち着いて穏やかな日々になったけれど、
今でもほんとうに好きです。
泣く!!
友哉さん伴さん、
ありがとう
| aaa | 2020/04/21 9:25 PM |
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