硝子戸の中

フィクションダイアリー
MBF250 その2



『Bubblegun/THE MERRYMAKERS』

CDやレコードを買う人達の間で、
「ジャケ買い」
という言葉があって、
「内容もアーティストも分からないけど、
ジャケットがかっこよかったから、
きっと内容も良さそうだから買った。」
という
いわゆる
ギャンブル的な買い方の事なんですけど、
僕はすこぶる成績が悪く、
大体外します。
この前も大阪で
the do'nt tellsという
パンクバンドを見つけて、
「名前からしてこれはヤバそうだ!」
と思って買ったんですが、
名前の通り、
聴けたものではありませんでした。
そういう事もあって、
最近は
「これ良さそうだなー。」
と思うバンドを中古屋で見つけると
まずYOU TUBEで試聴してから、
購入する様にしています。
ほんとに自分がつまらない人間過ぎて、
悲しくなります。

ジャケ買いについては、
りょうじ(弟兼スタッフ)が
なかなかの好成績を収めていて、
彼は人生初めてのジャケ買いで、
僕の生涯聴き続けるであろうアルバム『Bubblegun』
を引き当ててくれました。
このアルバムとの
僕の出会いは実家で
当時高校生の彼に
このアルバムを突然渡されて、
「HARD OFFで1200円くらいで見つけて、
良さそうだから買ったけど、
あんまりよくなかった。
アニキなら良さが分かるかも。」
と言われました。
それについて
「高校生の分際で、
ジャケ買いに1200円も出すなんて、
アホか!」
と説教した記憶があります。
彼から
「ジャケが良かった。」
と言われましたが、
僕にはいいとは思えず、
「俺なら買わなかったな。」
と思いながら、
CDプレイヤーに入れて、
そのまま最後まで聴き続けました。
名盤の一言です。
りょうじに
「あれのどこが良くないの?」
と聞くと
「声が気持ち悪い。」
と言っていて、
「それのせいで
内容が入ってこない。」
と言われました。
僕からすると
「そこも売りの一つだろ!」
と思うんですが、
『ジョジョの奇妙な冒険』の絵が嫌いで、
面白いんだろうけど、
読む気がしない僕には
何も言えた義理じゃありません。
そもそもジャケ買いしたCDは
あまり良くなくても、
どうにかして良さを見出そうとします。
「ギターの音が渋くていいな。」
「曲は良くないけど、
ボーカルの声が好きかも。」
無駄遣いしたと思いたくないからです。
そういう意味でも、
ボランティアで日本行脚したりする
彼の突拍子もない行動と
はっきりとした意思表示は、
この辺から出来上がっていました。


このアルバムはプロデュースは
元JERRYFISHのアンディー・スターマー。
もしかしたら
ご存知の方も見えるかも知れませんが、
彼は日本でも結構馴染みのある人物で、
PUFFYのプロデュース(なんと名付け親)や
YUKIの楽曲(名曲『プリズム』)を提供したり、
奥田民生さんとコラボしたりしています。
多分、
ユニコーン時代の民生さんが、
JERRYFISHのBトラックを寄せ集めた
来日記念盤ライナーを書いていたので、
その辺から交流があったんでしょうね。

アンディーの母が、
「JERRYFISHより好きだ。」
と言った位、
このアルバムは
曲のクオリティが素晴らしく、
捨て曲なしの250円です。
今すぐ母を質に入れてでも買いましょう。


【BOOK OFFに250円である確率】
70%

【村上友哉のたまに聴きたくなるアルバムランキング】
8位
| MBF250 | 20:26 | - | trackbacks(0) |
MBF250 その1



『So Long Astoria/THE ATARIS』

先月の半ばくらいに
来日していたアメリカのポップパンクバンド。
ライブは2日間で
東京だけしかなかったので、
行けませんでした。
こういう時は僕はまず
黒さん(HUCK FINN)に
「黒さん、
アタリスが来日しますよ!
HUCK FINNにも呼びましょう!
調べたんですが、
何とかってイベント会社に知り合いはいませんか?」
と電話を掛けて、
「おっいいねー。
そんな会社、
全然知らないけど呼びたいねー。」
と二人でワイワイやっています。
the get up kids(来日キャンセル)、
saves the day(来日キャンセル)、
youth of today(来日キャンセル)、
今んところ、
一度も名古屋に呼べていませんが、
黒さんと電話で話している時間が
単純に好きなんで、
あんまり結果は気にしていません。
(これを読んでいる
イベント会社の皆様、
是非名古屋にも来て下さい。
少なくとも僕は行きます。)

アタリスはkung fu recordsという
the vandalsのメンバーが運営している
インディーレーベルからデビューしていて、
このレーベルは
OZMA(今年のNANO MUGEN FESで来日)、
tsunami bomb、
AUDIO KARATEと
変な名前が多くて個人的にも好きです。
ただ
一つだけ嫌いというか
よく分からない点をあげるなら、
レーベルの意向か知りませんが、
全バンド共通して、
CDの盤面にCDに沿って、
デカデカと
kung fu のロゴが入っています。
CDだけ置いておくと
どのバンドのどのアルバムか
全く分からなくなり困りますから、
是非やめて下さい。

ちなみに
ぐっちゃさん(ANGRY NERD)は
アタリスが大好きで、
その愛情から彼等のバンド名も
『Anywhere But Here』の
収録曲・Angry Nerd Rockから取っています。

ぐっちゃさんとアタリスにまつわる話をもう一つ。
海外のポップパンクのライブを見に行くと
ライブ中に
お客さんに楽器を弾かせて、
一緒に盛り上がるみたいな
プチコーナーがたまにあって
(GREEN DAYがやってるやつ)、
名古屋クアトロで
アタリスもライブ中にあったらしく、
ぐっちゃさんは友達に担いでもらい、
必死のPRをして、
幸運にも
ステージに上げて貰ったそうです。
ただこういうのは
ギリギリ弾けるか弾けないかで、
メンバーが教えながら、
和気あいあいと楽しむものなんですけど、
ぐっちゃさんの場合、
好き過ぎたあまり
ギターも歌詞も完璧で、
教えられる事もなく
勝手に弾き歌っていたところ、
メンバーに本気で注意され、
ギターを取り上げられました。
彼自身は愛情を伝えたつもりなんでしょうが、
何事も愛情を伝えるには、
方法を間違えると悲しい結果を招きます。
ただ
一緒に行った友人によると
ぐっちゃさんの完成度の高さに
会場がどよめき、
「あいつ、
サクラじゃねーのか?」
と勘違いまでされ、
何よりも
クリス(アタリス/ギターボーカル)より
ギターがうまかったそうです。
そりゃ
バンドとしても立場はないですよね。

今回は脱ポップパンクを遂げた
メジャーデビュー作
『So Long Astoria』を。
このアルバム以前から
日本でもポップパンクバンドとして
アタリス自体人気があり、
アルバムの宣伝もばっちりだったのですが、
いざリリースされると
往年のファンには
過去のアルバムの様な華やかな曲がないので、
すぐに飽きられて、
大量に売られた為、
kung fu時代のアルバムは
安くても500円コーナーにありますが、
このアルバムだけ
250円コーナーに並んでいます。
確かに一回聴いても
「なんかパッとしないなー。」
という印象ですけど、
繰り返して聴くと
じわじわと好きになる
スルメ的なアルバムでいいんですけどね。
しかしこの後、
音楽的な衝突により
メンバーは脱退、
結果、
なぜかバイオリンとチェロを入れて、
7人組になってから、
脱ポップパンクをし過ぎて、
the cureの様な曲調に変わり、
ファンは激減、
バンドは迷走期に入り、
最近まで活動も止まっていました。
ただ
僕は割と後期の方が好きでしたけどね。

この前の来日では
バイオリンもチェロも抜け、
また4人組に戻ったステージみたいで、
そういう過程と思い入れも含めて
やっぱり見たかったですね、
ぐっちゃさん。
今度来日したら、
ステージにあげてもらって、
一緒に
代表曲『IN THIS DARIY』を
アタリスより先に歌いましょう。


※最近知ったんですが、
来日はキャンセルになったそうです。
オイ!!
最近、多過ぎるだろ!!



【BOOKOFFで250円で買える確率】
70%

【このアルバムで
ぐっちゃさんと友達になれる確率】
90%
| MBF250 | 19:36 | - | trackbacks(0) |
村上的BOOKOFF250円コーナーで買える多分名盤 洋楽入門編


ちょっと前に
東京へ遠征に行った時、
スタッフで
高津くん(シャビーボーイズ)と
杉本くん(シャビーボーイズ)が
ついてきてくれました。
その道中、
三人で僕が持ってきた洋楽のCDを
聴きながら行ったんですけど、
意外と好評で
「ともやさん、
こういう感じでオススメのバンド、
教えて貰えませんか?
あとでバンド名をメールして下さい。」
と言われました。
嬉しくなって、
「わかった。送るよ。」
みたいな話をしたんですけど、
今だに送ってません。
その理由は
めんどくさいとかではなく、
いちよバンドのリストは作ったけど、
そのまま送っても
よく分からないだろうし、
かと言って
全部に解説をつけるのも
めんどくさいし、
それに買うと高いやつもあるから、
せっかくならYOU TUBEとかで見て、
「いいな。」と思ったCDが
手に取りやすい(安い)やつがいいな
と思っていたら、
送れなくなりました。

突然ですが、
これを機会に
とりあえず
個人的な解説付きで
何枚か書いていこうと思います。
枚数は決めません。
とりあえず5枚分は書きましたので、
とりあえず載せます。
テーマは
『村上的BOOKOFF250円コーナーで買える多分名盤 洋楽入門編』
(以下MBF250)。
10枚買っても2500円。
明日、照らす2枚買うより安いです。
こんな事しても
明日、照らすのセールスに
全く繋がりませんし、
やる意味も特にありません。
だらだら思い出話をするのが、
好きなんです。
あと
レコーディング期間なので、
「なぜこんな事をしているのか?」
を知る。
そうやって
原点に戻る事で
初心に帰れ、
歌声が若返るかもしれません。
そんな気持ちで書いています。

まず最初の心構えとして、
今から紹介するCDは
極力日本盤で買って下さい。
250円コーナーは
ガサツなので、
どちらも違いなく置いてあります。
なぜ日本盤を勧めるかというと
ライナーノーツ(解説)で
そのバンドが
影響を受けたバンドや
友達のバンド等を掘り下げる
きっかけにもなるし、
日本語訳も載っているので、
輸入盤よりも
きっとそのバンドに愛着が持てます。
もちろん
誤訳もあるかもしれませんが、
僕は日本盤の歌詞カードを読むのが
昔から大好きでした。
日本にはない表現が多くて、
単純に楽しいです。

まず
全く初めての方の為に
日本盤と輸入盤の見分け方を教えましょう。

1.帯が付いている。
2.横にカタカナでバンド名が書いてある。
3.トラックにボーナストラックがある。
4.裏のどこかにJAPANと書いてある。
5.裏に写真の様な横長の日付が入っている。

帯があれば一発で分かりますが、
中古となると贅沢は言ってられません。
とりあえず
5がある場合は、
間違いなく日本盤です。
帯がない場合、
大体僕はそこから見ます。

ただインディーレーベルの場合、
FAT RECORDSみたいに
基本的には
海外に原盤権を売らないレーベルがあるので、
そもそも日本盤がないっていうケースもありますが、
そういったものは
今回は紹介しませんので、
悪しからず。
また
洋楽の解説のくせに、
普通に
超メジャー級のアルバムばかりかも知れませんが、
今回は
250円でも素晴らしいアルバムが買える
という事がテーマですので、
批評は受け付けません。
あと
一つ注意があるんですが、
お店によっては、
紹介したCDが250円ではなく、
500円コーナーにあったり、
普通の洋楽コーナーにあったり、
お店によって結構違います。
あくまでも
僕が見た事があると思ったアルバムなだけなので、
価格は目安で考えて下さい。
BOOKOFF250円コーナーの先輩として、
見つかるパーセントも一緒に書いておきます。


あれこれごちゃごちゃ書きましたが、
あなたの
新しい音楽との出会いになりますように。
僕が一番言いたい事はそれだけです。
| MBF250 | 19:28 | - | trackbacks(0) |
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